nishi19 breaking news

スポーツでもっと楽しい未来を作る

書評「天才を作る親たちのルール」-子育てに悩んだらまずはこの本を読め!-

   

いつの世にも、どんな分野にも「天才」と称される人がいます。自分たちの価値観、あるいは想像から外れた人の事を「天才」とよぶのであれば、そんな「天才」はどのようにしてうまれるのか。その事を解き明かそうと試みたのが、吉井妙子さんの著書「天才は親が作る」です。

スピードスケートの清水宏保、野球のイチロー、井口資仁、ゴルフの丸山茂樹、サッカーの川口能活、テニスの杉山愛といった10人の子育てを調査し、「天才」がどのように生まれるのかを調べた本は、出版された当時から話題になりました。水道橋博士も「親子共に、才能を高らかに伸ばそうとする子育て本の、画期的な実用書なのである。」と絶賛していますが、僕も子育てに関する本でおすすめの本を聞かれたら、真っ先にこの本をおすすめしてきました。

そんな、「天才は親が作る」から10年。東京オリンピックが開催される2020年頃に選手としての旬を迎えているであろう選手を中心に、彼らの子育てを調べ、「天才」がどのように生まれたか謎を解き明かそうとして、「天才は親が作る」第2弾が出版されました。その名も、「天才を作る親たちのルール」。

今回取り上げられたのは、野球の大谷翔平、藤浪晋太郎、サッカーの宇佐美貴史、卓球の石川佳純、水泳の萩野公介、バレーボールの木村沙織、陸上の桐生祥秀、フィギュアスケートの宮原知子、体操の白井健三、ボクシングの井上尚弥、ゴルフの永井花奈、スノーボードの竹内智香の10人です。

会社員の両親でも天才は育つ

前回の「天才は親が作る」と明らかに違う点があるとすれば、親たちの職業です。「天才は親が作る」で取り上げられた親は、清水宏保、イチロー、丸山茂樹、武双山など、父親が自営業の人が多く、時間の融通が利く人が対象になっていましたが、今回登場した親のほとんどが会社員だということです。宮原知子の両親のように、両親ともに勤務医という超多忙な親もいます。

また、前回の取材時は日本はバブル経済の恩恵を受け、右肩上がりで日本が成長していた最後の世代の子育てを対象としていたため、親たちの生活にもゆとりがありました。しかし、今回取り上げた選手の子供時代は、日本経済が”失われた10年”に突入し、親たちの経済事情も楽ではありません。また、長時間勤務の親も多く、決して子供と接する時間が潤沢にあったわけではありません。

時代が変わっても、子育てに必要なことは変わらない

しかし、本書を読み終えて感じたのは、時代は変わっても、社会環境が変わっても、「天才は親が作る」に書かれていたことと何ら変わらなかった事です。ここで紹介されている10人のアスリートの両親は、みな子育てを心の底から楽しんでいました。どんな壁が立ちはだかろうとも、子供と一緒に悩み、乗り越えていきました。ちなみに、サッカーの宇佐美貴史の父親は、「天才は親が作る」を読みながら、自分の子育てが間違っていないか、答え合わせをしながら、子育てをしていたそうです。

本書に書かれていることは、決してアスリートの育て方ではありません。エリートを育てるために必要な事が書かれている本ではありません。子育てにおいて、最も大切な「考え方」が書かれている1冊なのです。僕は「天才は親が作る」は、「子育てをする親が必ず読むべきバイブル」だと思っていました。そして、本書を読み終えて改めて確信しました。「天才は親が作る」、そして「天才を作る親たちのルール」は、「子育てをする親が必ず読むべきバイブル」だと。

次回以降折にふれて、本書で取り上げられている子育てについて、紹介していきたいと思います。まずは、読んでみてください。子育てに正解はないと言われるけど、守るべきルールはある。その事を教えてくれる1冊です。

おすすめ

 - , , , ,