2017年J2第39節 名古屋グランパス対ザスパクサツ群馬 プレビュー「特定の選手のシュート成功率が高いザスパクサツ群馬」

2017年J2第39節、名古屋グランパスの対戦相手はザスパクサツ群馬です。

特定の選手のシュート成功率が高いザスパクサツ群馬

Football-LABのデータによると、シュート数を攻撃回数で割った「チャンス構築率」は8.3%でリーグ19位。攻撃回数は131.1回とリーグ7位。1試合平均のシュート数は10.9回でリーグ20位。攻撃回数が多いのは、「ボールを奪って、奪われる」というチームであることを示しています。実は1試合平均のボール支配率は、48.5%でリーグ12位とそこまで低いわけではありません。

ただ、30mライン侵入回数が1試合平均で32.1回でリーグ18位と、ボールを相手陣内に運ぶ時にミスが多いチームなのです。得点の数をシュート数で割った「シュート成功率」は、6.3%でリーグ22位で、せっかくシュートチャンスを作り出せても、なかなか得点につなげられていない事が分かります。1試合平均の枠内シュート数が、2.7%でリーグ22位というデータからも、シュート成功率が低い事が読み取れます。しかし、9得点を挙げている高井のシュート成功率は14.3%、6得点を挙げているカン・スイルのシュート成功率は12.5%は高いので侮れません。

そして、ボールを運ぶ時はサイドからボールを運ぶ事が多いチームです。1試合平均のスローイン回数が、28.3回でリーグ5位。スローインの回数が多くなるのは、サイドからドリブルでボールを運んで、相手にタッチラインに蹴り出される回数が多いからなので、サイドからボールを運ぶ事が多いことが、データから読み取れます。

守備のデータを分析すると、シュートを打たれた数を攻撃を受けた数で割った「被チャンス構築率」は11.5%でリーグ20位。攻撃を受ける回数は131.7回でリーグ17位と多く、被シュート数が15.1回でリーグ20位と、「攻撃を受けると、シュートチャンスを作られる確率が高い」チームです。相手にシュートを決められる確率である「被シュート成功率」も、12.7%でリーグ20位と低く、「シュートを打たれると決められてしまう」チームでもあります。ただ、名古屋グランパスも「被チャンス構築率」が11.3%でリーグ19位、「被シュート成功率」が11.3%でリーグ18位と決して高くありません。どちらが相手にシュートチャンスを与えないかが、勝敗を分けるポイントになりそうです。

いかに相手の守備を崩せるか

名古屋グランパスは、前節のV・ファーレン長崎との試合で1-1の引き分け。ただ、アビスパ福岡がジェフユナイテッド千葉との試合に敗れ、今節東京ヴェルディとの試合に引き分けたため、今節で勝てば3位に浮上します。

前節は攻撃が上手く機能しませんでした。ガブリエル・シャビエルが欠場した事も痛手でしたが、宮原が欠場したことは、もしかしたらガブリエル・シャビエル以上に痛手だったかもしれません。イム・スンギョムは守備では良いプレーを披露しましたが、攻撃時にボールを運ぶ役割を果たす事が出来ませんでした。宮原のコンディション次第ではありますが、前節に比べると、ボールを相手陣内に運ぶ回数は増えると思います。

あとは、相手の守備を崩すためのアクションを増やす事です。ガブリエル・シャビエルの代わりに出場したシモビッチは、セットプレーでの守備やPKによる得点など役割を果たしてくれましたが、攻撃時にボールを受けるアクションが少なく、なかなか相手陣内にボールを運べない要因にもなっていました。シモビッチではなく、杉森の出場も予想されていますが、誰が出場するとしても、ボールを受けるアクションを増やし、相手の守備を崩す必要があるのは同じです。

今の名古屋グランパスは、相手ゴール方向にボールを運ぶプレーでのミスは減りました。あとは、得点を奪うために、いかに相手の守備を崩すかです。ガブリエル・シャビエルは、たしかに正確なキックと、ボールを運ぶプレーで、相手の守備を崩すきっかけを作ってくれていました。ただ、ガブリエル・シャビエルはいないので、誰かがきっかけを作るしかありません。

ザスパクサツ群馬は、前節のV・ファーレン長崎戦を踏まえて、積極的にボールを奪いにくると思います。いかに相手に守備を外し、得点を奪えるか。注目したいと思います。