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2017年J2第8節 徳島ヴォルティス対名古屋グランパス プレビュー「名古屋グランパスに守備戦術はない?」

   

2017年J2第8節、名古屋グランパスの対戦相手は徳島ヴォルティスです。

名古屋グランパスは守備戦術のないチーム?

最近、名古屋グランパスの戦い方を評して、「守備戦術のないチーム」というツイートを読みました。どのツイートかご紹介はしませんが、この試合のプレビューに変えて、名古屋グランパスがいかにゴールを守ろうとしているのか、考え方と方法を紹介しようと思います。

まず、サッカーは当たり前ですが、ボールを保持していれば、相手に攻撃される事はありませんし、ゴールを奪われる事はありません。当然、ボールを保持する時間が長くなれば、それだけ攻撃する権利を保持している時間が長くなり、ゴールチャンスを作る機会を増やせる可能性があります。サッカーは、相手よりゴールを多く奪ったチームが勝つスポーツです。失点しなくても、得点を奪えなければ、勝ち点1しか奪えません。名古屋グランパスが、いかに守備者を外し、相手の守備を崩してゴールを奪うのかに取り組んでいるのは、自分たちの攻撃の時間を増やしてゴールチャンスを作るためだけでなく、相手に攻撃する権利を与える時間を減らし、ピンチを作られる時間を減らすことで、失点するリスクを減らそうとしているからです。

名古屋グランパスはどのようにゴールを守ろうとしているのか

しかし、サッカーは90分ずっと攻撃し続ける事が出来るスポーツではありません。試合の中では、相手がボールを保持している時間は絶対に訪れます。では、名古屋グランパスは「ボールを奪われた後のことは知らない」と考えて、サッカーをしているのかというと、そんな事はありません。まず、名古屋グランパスは、ボールを奪われたら、出来るだけ早くボールを奪い返そうと試みます。

ボールを奪われた後に、素早くボールを奪い返すには、ボールを保持した選手に対して、素早く距離を詰め、相手の選択肢を消し、ファウルせずにボールを奪う事が求められます。1人だけで相手の選択肢を消すのは簡単ではありませんので、2人、3人と複数の選手で奪いにいけたほうが、ボールを奪える確率が高まります。ボールを奪われた後に、素早くボールを奪い返すには、敵の近くに選手がいなければ実現しません。敵の近くに選手がいるためには、攻撃時に選手同士の距離を短く保って攻撃しなければなりません。そのために必要な技術は、選手同士の距離が短く、狭い場所でも、素早くパス交換出来る技術です。そして、選手同士の距離が短く、狭い場所でも、素早くパス交換する練習をするということは、守備者は狭いエリアで素早くボールを奪い返す練習になっているのです。

もちろん、ボールをすぐに奪い返せればよいのですが、常に上手くいくわけではありません。名古屋グランパスは、ボールがすぐに奪い返すことが出来なければ、一旦、全員ボールを奪いにいくのをやめて、守るべき場所に戻ってから、相手のとの距離を詰め、選択肢を消し、ファウルせずにボールを奪うための準備を整えます。現在の名古屋グランパスでは、櫛引というファウルせずにボールを奪い、シュートコースを巧みに消すことが出来るセンターバックがいますが、櫛引1人だけで守る事は出来ません。相手の選択肢を消すのは、他の選手も出来なければなりません。

最終的にはゴールが奪われなければいいのですが、相手が攻め込んできても、相手のシュートコースを消してシュートを打たせなければよいのですが、名古屋グランパスでは、DFの足でボールを隠して、GKに見えない状態でシュートを打つ練習や、DFに触られないようにカーブをかけてゴールの隅を狙うようなシュート練習を実践しています。その際、シュートする選手はDFに触られないように、守る選手はシュートコースを的確に消す事が求められます。つまり、攻撃の練習をするということは、守備の練習をするという事でもあるのです。

余談ですが、ボールを奪う事を目的にし、重視しているチームは、ボールを奪うことが出来て、一時的には失点が減ります。しかし、攻撃が選手個人の能力頼みになってしまい、相手の守備を崩せる選手がいないと、ゴールが奪えなくなり、守備の時間も増え、失点が増え、試合に負けるというスパイラルにはまってしまうことがあります。今のJ1にもそんなチームがあります。

風間監督は攻撃を主語にしてサッカーを語っているだけ

風間監督は、攻撃を主語として、サッカーを語る監督です。サッカーとはボールを持っているチームがプレーを選択する権利をもっており、ボールを持っていないチームは、ボールを持っているチームのプレーにあわせてプレーするスポーツなので、相手にあわせてプレーする事を前提にサッカーを考えるのではなく、自分たちを主語としてサッカーを考える監督です。ただ、主語として攻撃を用いているだけで、攻撃の裏側には守備の事があることは、風間監督は当然理解しています。何を主語にするかで、サッカーへの理解は大きく変わります。風間監督は攻撃を主語として、サッカーを語っているだけということを、理解出来ていない人が多いと思ったので、プレビューに代えて、書かせて頂きました。

対戦相手の徳島ヴォルティスは、監督が代わり、攻守においてチームがやるべき事が整理され、実行できている好チームです。どんな試合になるのか楽しみです。

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