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2017年J2第17節 名古屋グランパス対ツエーゲン金沢 プレビュー「パスをつなぐだけの段階は終わってる」

   

2017年J2第17節、名古屋グランパスの対戦相手はツエーゲン金沢です。まず、第16節までのデータを基に、対戦するツエーゲン金沢のデータから分析した特徴を紹介します。

名古屋グランパスがボールを保持する時間が長くなる

Football-LABのデータによると、シュート数を攻撃回数で割った「チャンス構築率」は8.2%でリーグ17位。実はこの数字は名古屋グランパスの8.8%とさほど変わりません。しかし、ゴール数をシュート数で割った「シュート成功率」は、5.6%でリーグ22位。つまり、シュートは打てるけれど、成功する確率が高いシュートが打てていない。あるいは、シュートは打てているけれど、ゴールの枠の中に打てていない事が読み取れます。実際、1試合平均の枠内シュート数は2.6本でリーグ21位、ゴール数(11)を枠内シュート数で割った確率も26.8%と、名古屋グランパスの45.1%と比較しても低い数値だということが分かります。

守備のデータを確認すると、「被チャンス構築率」は10.4%でリーグ17位。実は攻撃を受ける回数「被攻撃回数」は144.3回でリーグ21位、シュートを打たれる本数「被シュート数」はリーグ20位だということを考えると、攻撃回数の割にはシュートを打たれる回数はそこまで多くないとも言えます。実際、1試合平均のタックル回数が25.1回、パスをカットする「インターセプト」の回数が1試合平均3.3回と共にリーグ1位を記録しているので、「ボールを奪う」というプレーは優れていたり、他のチームより頑張るチームなのだと思います。ただ、「シュート被成功率」は10.9%でリーグ18位。つまり、1試合でシュートを9本打たれたら、1点奪われるということになります。

「パスをつなぐ」事を目的にしていた段階は終わっている

ツエーゲン金沢の1試合平均のボール支配率は42.7%なので、この試合は名古屋グランパスがボールを保持する時間が長くなると思います。ボールを保持する時間が長くなるので、ツエーゲン金沢陣内でプレーする時間が長くなることが予想されます。したがって、この試合のポイントは「いかに相手の守備を崩してシュートを増やし、ゴールを奪うか」です。

最近、Number Webに「風間サッカーの代名詞は何が目的?名古屋のパスワークに潜む違和感。」という記事が掲載されました。「パスをつなぐ」という行為が目的に置き換わってないかという問題を提起した記事なのですが、僕は今の名古屋グランパスは「パスをつなぐ」事が目的になってしまっている段階は既に終わっていると思います。サッカーのフィールドを、自陣ペナルティエリア付近、センターサークル付近、相手ペナルティエリア付近と3分割した場合、開幕当初は自陣ペナルティエリア付近からボールが運べませんでしたが、第14節の町田ゼルビア戦くらい相手ペナルティエリア付近までスムーズにボールを運べるようになっています。パスをつないで、ボールを運ぶ事に四苦八苦していたチームは、「いかにペナルティエリアにボールを運び、相手の守備を崩すか」という課題と向き合っています。

名古屋グランパスの攻撃に求められているのは、より正確なプレーです。「止める」「運ぶ」「受ける」「外す」という基本的な動きについて、2016年シーズンまでは1m単位のズレで考えていればよかったことが、風間監督が就任してから50cm単位の精度まで実現出来ているのだとしたら、今求められているのは、30cm、10cm、5cmといったより正確でズレのないプレーです。味方が走った足元に正確にパスを出し、走っている味方のスピードを止めることなく次のプレーにつなげる。こうしたプレーが求められています。

風間監督が求められているのは、まるで「手でボールを扱った」かのようなプレーです。ただ、手で投げるより足で蹴る方がボールは早く動かせるので、「止める」「運ぶ」「受ける」「外す」の質が高まれば、足でボールを扱った時の方が、スピードが早く、正確なプレーが出来るはずです。実現させるのは簡単ではありませんが、名古屋グランパスはこうしたサッカーに取り組んでいます。

来週以降、東京ヴェルディ、アビスパ福岡、V・ファーレン長崎、湘南ベルマーレと上位チームとの対戦が続きます。相手を押しこんで戦う時間が長くなると予想される試合で、どのようなプレーをチームが披露するのか楽しみです。

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