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世界最高のサッカー監督、ペップ・グアルディオラだって1人の人間だ。

   

現在、サッカーの世界で、ドイツ・ブンデスリーガのFCバイエルン・ミュンヘンの監督を務めるペップ・グアルディオラは、世界最高の監督の1人と評価されています。FCバルセロナを率いた4年間で獲得したタイトルの数は、14。2013-14年シーズンから指揮をとっているFCバイエルン・ミュンヘンでも、既に5つのタイトルを獲得(2015年5月22日現在)。世界最高の監督の1人と評価されるにふさわしい成果を挙げています。

グアルディオラの実績や彼が指揮しているチームの戦い方を追いかけていると、僕のような人には及びもつかない考えやアイディアや、それを人に上手く伝える魔法のような能力を持っているんじゃないか、スター選手と良好なコミュニケーションを取るのはグアルディオラだから出来るんじゃないか、そんなことを考えていました。

細部への徹底的なこだわり

「知られざるペップ・グアルディオラ サッカーを進化させた若き名将の肖像」は、FCバルセロナを指揮した4年間、グアルディオラがいかにチームを率いていたかを、証言や本人のコメントを交えてまとめた1冊です。「知られざるペップ・グアルディオラ」というタイトルが付けられているように、本書には、あまり知られていなかったピッチの外のグアルディオラの顔が描かれています。

グアルディオラと他の監督との違いは、細部への徹底的なこだわりです。日々のトレーニングだけでなく、試合前にホテルに前泊するのをやめる、午前練習後は昼食を必ず全員でとる、といったトレーニング以外の過ごし方といった細部にまで、徹底的にこだわりました。そして、グアルディオラはハードワーカーでもありました。朝早くやってきて、クラブハウスを出るのはいつも最後。自身の日々の努力と細部への徹底的なこだわりが、FCバルセロナに14ものタイトルをもたらしたのです。

細部への徹底的なこだわりが自らを苦しめる

ただ、グアルディオラを勝者たらしめた細部へのこだわりが、結果的に彼を退任へと追い込んでいきます。細部にこだわり、自分の思い通りにコントロールしたいと思えば思うほど、グアルディオラ自らが思わぬ方向に、物事は進んでいきます。

モウリーニョとのライバル関係だけでなく、選手との関係の変化も、グアルディオラを苦しめました。エゴの強いイブラヒモビッチやエトーといったストライカーと対立した事実は、グアルディオラがどんな選手でも上手くコミュニケーションをとれたわけではない、ということを示しています。また、ピケやメッシのように、グアルディオラに見出されてスターへの道を進んだ選手たちとの関係も、時が進むに連れて変化していきます。特に、年々依存度が増していったメッシとの関係に、グアルディオラは苦しむことになります。そして、こうした様々なストレスに耐えられなくなったグアルディオラは、退任を決意します。

グアルディオラの魅力は人間臭さ

僕が「知られざるペップ・グアルディオラ サッカーを進化させた若き名将の肖像」を読み終えて感じたのは、グアルディオラだって人間だということです。結果を出そうと誰よりも努力する。その過程で、人間関係や周囲の関係、自らに知らず知らずのうちにかけていたプレッシャーに追い込まれ、苦悩する。その姿は、僕のようなサラリーマンと、なんら変わりません。グアルディオラだって完璧に全てをこなせるわけではないのです。僕は読み終えて、少し肩の荷が下りたような気がしました。そして、グアルディオラの魅力は、本人が知らず知らずのうちにかもしだす、人間臭さにあるのではないかと、僕は感じました。

「知られざるペップ・グアルディオラ サッカーを進化させた若き名将の肖像」は、1人のサッカー監督の物語としても面白いですが、現代に生きる1人の人間の物語としても、読み応えのある1冊です。ぜひ、読んでみることをおすすめします。

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