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誰も皆、問題を抱えている。書評「HARD THINGS」(ベン・ホロウィッツ)

   

シリコンバレーで一番注目されるベンチャーキャピタル(VC)、アンドリーセン・ホロウィッツ。ブラウザを発明した天才、マーク・アンドリーセンとともに、このVCを共同創業したのが著者のベン・ホロヴィッツです。起業家時代のホロウィッツには、これでもかというほどの困難(HARD THINGS)が次々と襲います。

本書「HARD THINGS」は、リーダーへ、そしてゼロから何かを生み出そうともがき苦しむ人に対して、ベン・ホロヴィッツが実体験から得た教訓をまとめた1冊です。

ありきたりな成功体験や苦労話は書かれていない

本書に書かれているのは、ありきたりな成功体験や苦労話を書いた本ではありません。むしろ、起業したが故に向き合ったあらゆる種類の困難と、その困難にどう向き合い、立ち向かってきたかについて書かれた本です。

強力なライバルからの反撃、会社売却、資金ショート、無理な上場、出張中に妻が呼吸停止、バブル崩壊、株価急落、最大の顧客の倒産、売上の9割を占める顧客との解約危機、レイオフ、そして上場廃止の危機、などなど。読んでるだけで目の前が真っ暗になるような感じや、胃をぎゅっと掴まれるような感覚をおぼえます。

仕事をしていると、たいていは計画通りには上手くいきません。前に進もうとしても、立ち止まっていても、後ろに後ずさりしても、必ず何らかの問題に直面します。問題が起こったら、どうすればよいのか。本書には、著者が実際にとった行動を基に、対処法を説明してくれています。

1つ目は、現状を正しく把握すること。心を沈め、現在起こっている事象を見極め、次にとるべき行動を明確にすること。

2つ目は、次々と手を打つこと。手を打つのに、最高の鉄砲の玉が手に入るまで待つ必要は、必ずしもありません。手を打つべき時がきたら、例え手元に鉛の玉しかなくても、撃って撃って撃ちまくる。

この2つが必要なのだと、本書では語られています。そして、この2つこそが、困難の嵐を切り抜ける唯一の方法なのだと。

人生は誰にとっても「HARD THINGS」の連続

本書に書かれていることは、経営者だけでなく、従業員として働いている人にも、役に立つ話がたくさん掲載されています。

信じている道を進もうとする時、信頼していた友人や家族から反対されても、道を進むのか。お金を得るために、仕事を変えるべきか、続けるべきか。上手くいかない仕事とどう向き合い、どう立て直すのか。

同僚との関係をどう築けばよいのか。日々向き合っている課題にどう立ち向かえばよいのか、本書はそのヒントを教えてくれます。

人生は誰にとっても「HARD THINGS」の連続です。「HARD THINGS」の嵐の中で、いかに前に進んでいくか。本書は、誰もが抱えている課題や疑問に正面から向き合い、実体験を交えて語ってくれている書籍です。

だからこそ、本書には「困難を解決する法則はない」と書かれています。困難を抱えながら、前に進み続ける。その意志を持ち続けた人にだけ、一筋の光がさすことを、本書は教えてくれます。

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