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はたらきたい展とガンジーさん。ほぼ日刊イトイ新聞「はたらきたい展」を見て。

   

昨日は3歳の娘を連れて、ほぼ日刊イトイ新聞が主催する「はたらきたい」展に行って来ました。場所は渋谷のパルコミュージアム。パルコミュージアムは「水曜どうでしょう小祭」以来だったので、約7年ぶりでした。「水曜どうでしょう小祭」はなんと5時間待ち(!)してようやく入れたという思い出の場所だったので、入口が並んでいた時はヒヤヒヤしましたが、今回は15分後には無事に入場できました。

働くことが流行ってる

展示会は、糸井重里さんが「働くということをどう考えてきたのか」ということの紹介から始まります。思い返すと、ほぼ日刊イトイ新聞の創刊日に糸井さんが書いたコラムのタイトルは「働くことが流行っている。」でした。(以下、ほぼ日刊イトイ新聞「働くのが流行っている」より抜粋)

「働くのが流行っている」

なんてったって、いまいちばん流行っているのは
「働くこと」なんだと思う。
(中略)
去年、ぼくのなかで釣りが流行っていたように、
今年のぼくのなかでは「働くこと」が
流行っているのである。
これはいったい、どうしたわけか?
釣りなみか、釣り以上に、
毎日いそがしくものを考えたり創ったりしていることが
面白くてしかたないのだ。

ほぼ日刊イトイ新聞は、糸井さんが今後の自分自身の仕事について考えた時「クリエイティブがイニシアティブを持つ場を作りたい」という思いから創刊されたメディアです。ほぼ日刊イトイ新聞は今年で15周年を迎え、東京糸井重里事務所は年商28億円、純利益3億円の企業へと成長しました。糸井さんが自身の「働き方」を変えるために始めたメディアの節目の年に、「働き方」について考える展示会を開催したのは必然だったんだな、と思いました。

ガンジーさん


個人的に嬉しかったのは、ほぼ日の黎明期を紹介しているエリアで「ガンジーさん」が紹介されていたことです。「ガンジーさん」とは、余命2ヶ月を宣告されたという癌患者の男性「癌爺」さんが、「死亡予定日」を目前にしたところで、新しいノート型のパソコンを買って、数人の身内に向けて『親戚新聞』というメールマガジンを発行しはじめたのを読んだ糸井さんが、ほぼ日への連載を依頼したことで始まった企画です。僕は「ガンジーさん」が大好きで、毎日毎日読んでいました。

「ガンジーさん」は、糸井さんが直接担当した数少ないコンテンツで、連載にいたるやりとりから連載原稿の整理や入稿まで、すべて糸井さんが担当していたと聞いています。展示されている「ガンジーさん」のエリアを観ながら、ほぼ日刊イトイ新聞にとってというよりは、糸井さんにとって「ガンジーさん」の連載は、(働き方を考える上でも)重要な連載だったから展覧会で紹介されたんだな、と感じました。思い入れが痛いほど伝わってきました。

「ガンジーさん」の連載で最も印象に残っているのは、「ガンジーさんがなぜメールマガジンを発行し始めたのか?」という糸井さんの質問に対して書いた以下の文章です。

「受けるだけではない 発信できる!」 これが一番です
しかもリアルタイムで。

次がホームページですね。
物書きのプロ達が
大きな机の無数の引出しからネタを摘みだし
めし のタネにする。
そのイージーな文を金を払って読む
それが馬鹿馬鹿しくなっていたのです。

(ほぼ日刊イトイ新聞「ガンジーさん(ほんとうだった、あまりにも。)」より)

展覧会から戻ってきて改めて読み返したのですが、「物書きのプロ達が〜」の箇所は、有料メルマガ時代の現代のインターネットの状況に対する批評とも読めます。

最後にガンジーさんではなく、マハトマ・ガンジーさんの言葉を紹介します。
でも、連載を読んでいると、ガンジーさんはこの言葉を体現した人だったんじゃないか。
改めてそんなことを感じた展覧会でした。

Learn as if you will Live Forever,
Live as if you will Die Tomorrow.
(永遠に生きるかのように学べ。
明日死ぬかのように生きろ。)

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