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2017年J2第31節 水戸ホーリーホック対名古屋グランパス プレビュー「名古屋グランパスの試合を観る時に注目して欲しい「チャンス構築率」と「被チャンス構築率」」

   

2017年J2第31節、名古屋グランパスの対戦相手は水戸ホーリーホックです。まず、第30節までのデータを基に、水戸ホーリーホックのデータから分析した特徴を紹介します。

「カウンター戦略」を採用する水戸ホーリーホック

Football-LABのデータによると、シュート数を攻撃回数で割った「チャンス構築率」は9.0%でリーグ17位。攻撃回数は127.2回とリーグ15位、1試合平均のシュート数は11.4回でリーグ17位。シュートチャンスを作り出すのが上手いチームではありません。ちなみに、シュート数の順位は平均1本増えると順位が5位くらいあがります。そのくらいシュート1本の価値は高いのです。シュート成功率は8.7%でリーグ17位。枠内シュート数は1試合平均で3.9本でリーグ9位と悪くないのですが、得点数が増えないのはゴールキーパーが取れるシュートが多いのだと思います。

1試合平均のボール支配率は、46.0%でリーグ16位。1試合平均の30mライン侵入回数も、35.1回でリーグ13位。1試合平均のパス数は、357.3回でリーグ17位。ボールを保持して攻撃を仕掛けるというよりは、「カウンター戦略」と呼ばれる、相手のボールを奪って攻撃を仕掛ける戦略を志向している事が読み取れます。直近の試合のスタメンを確認していると、FWに齋藤と前田という足の速い選手を起用しているのは、カウンター戦略を推し進めようとしているのではないかと想像します。

カウンター戦略を推し進めているチームは、スローインの回数が増える傾向にあります。ボールを前に運ぶ手段としてロングパスを用いて、タッチラインにボールを蹴り出すプレーが増えるからです。水戸ホーリーホックの1試合平均のスローイン回数は29.3回でリーグ5位。そして、スローインにつながりやすい、「クリア」と呼ばれる守備時にボールをゴール前から蹴り出す回数も、1試合平均27.7回でリーグ5位です。ただ、カウンター戦略のチームとしては、コーナーキックの回数が1試合平均3.8回でリーグ21位なのが気になります。コーナーキックの回数が増えるというのは、ボールが相手陣内に運べているという事を意味するのですが、水戸ホーリーホックとしては、もっとコーナーキックを増やせると良いと思います。

守備のデータを分析すると、シュートを打たれた数を攻撃を受けた回数で割った「被チャンス構築率」は、10.1%でリーグ9位。攻撃を受ける回数は、129.0回でリーグ8位。攻撃を受ける回数は、名古屋グランパスの126.1回より多い数字です。失点数をシュートを打たれた数で割った「被シュート成功率」は、7.7%でリーグ6位。相手にシュートは打たせるものの、成功率が高いシュートは打たせていない。あるいは、ゴールキーパーがシュートをきちんと止めているという事が読み取れます。カウンター戦略を採用しているチームは、「被チャンス構築率」と「被シュート成功率」はよい数値になる傾向がありますので、「シュート成功率」が上がってくると、もっと上位に食い込めるチームだと思います。

名古屋グランパスの試合を観る時に注目して欲しい「チャンス構築率」と「被チャンス構築率」

今節のプレビューでは、久々に名古屋グランパスのデータを分析したいと思います。

Football-LABのデータによると、シュート数を攻撃回数で割った「チャンス構築率」は9.9%でリーグ9位。攻撃回数は132.8回とリーグ8位、1試合平均のシュート数は13.2回でリーグ9位。直近の試合のデータを分析すると別の傾向が導かれるかもしれませんが、決して「チャンス構築率」が高いわけではありません。

1試合平均のボール支配率は、55.6%でリーグ4位。実は1位ではありません。30mライン侵入回数も43.6回でリーグ4位。名古屋グランパスは、「相手陣内に押し込む」という事を意識してトレーニングしているのは、データと照らし合わせても理にかなっているといえます。1試合平均のパス本数は、595.8回でリーグ2位。名古屋グランパスはボールを保持して試合をコントロールしようとする「ゲームメイク戦略」を採用していますが、ゲームメイク戦略を採用しているチームは600本から650本程のパス本数が目安になると思います。

1試合平均のパス本数が600本以下ということは、まだまだパスミスが多いし、相手に攻撃されている時間が多いともいえます。なお、名古屋グランパスのシュート成功率は13.7%でリーグ1位。リーグ2位が愛媛FCの11.7%なので、ダントツのリーグ1位といってよい数値です。成功率の高いシュートチャンスを作り出せているのだということがよくわかります。したがって、ボールをより上手く運べるかどうがかポイントになると思います。

守備のデータを分析すると、シュートを打たれた数を攻撃を受けた回数で割った「被チャンス構築率」は、11.3%でリーグ20位。攻撃を受ける回数は、126.1回はリーグ7位。攻撃を受ける回数は少ないのですが、少ないチャンスでシュートまで持ち込まれてしまっている事がデータから読み取れます。失点数をシュートを打たれた数で割った「被シュート成功率」は、11.3%でリーグ17位。相手にシュートを打たれていて、シュートを決められている。ただ、「被チャンス構築率」は、11.3%でリーグ20位という数値が問題です。攻撃される回数は少ないのだから、奪われたら素早く奪い返せれば「被チャンス構築率」は減るはずです。

ボールをより上手く運び、相手から素早く奪い返す。ここを計るポイントは「チャンス構築率」と「被チャンス構築率」です。この数値がどこまで改善するか。今後の名古屋グランパスというチームの成長を測るポイントになると思います。ぜひチェックしてみてください。

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