nishi19 breaking news

スポーツでもっと楽しい未来を作る

本田圭佑は経営者として何を目指しているのか

   

8月20日に発売されたNumberの最新号に、本田圭佑のインタビューが掲載されています。先日発表されたオーストリア3部リーグSCホルンへの経営参画のニュースは、サッカーファンを驚かせました。また、本田圭佑が経営するソルティーロ・サッカースクールは、2012年に開始後に全国に49校(2015年8月現在)を開校。驚異的なスピードで拡大を続けています。

もちろん、本田圭佑は経営者としての顔もありますが、ACミランの10番として、また日本代表の中心選手としての顔があります。今年は選手として厳しいシーズンになると思います。そんな本田圭佑を、経営者として、選手として、そして人間として、現在の考えや将来考えている姿を探ろうというのが、今回の特集のテーマです。まずは、経営者本田圭佑の考えにスポットを当ててみたいと思います。

ヨーロッパでプロになるまでの道筋を整えた

本田圭佑は、2015年12月に千葉県の幕張に練習施設を建設する予定であると発表しました。フルコートやジュニア用のサッカーコートを完備し、地元の住民には無料で開放する計画もあるそうです。また、練習施設の建設に伴い、ジュニアユースチームと、ユースチームの設立を発表しました。ソルティーロは、小学生のチームまではあったので、これによって、スクール、小学生のチーム、ジュニアユース、ユース、そしてSCホルンと、プロサッカー選手になるまでの道筋が整った事になります。

1年2年で出来ることではない

本田圭佑が凄いのは、こうした計画を時間をかけて、じっくりと準備していたということです。インタビューの中でも語っていますが、SCホルンへの経営参画は、1年2年くらいで準備して、実行出来るものではありません。現地の法律や慣習を学び、資金を集め、人材をアサインし、その他出来る限りの準備をして、交渉に臨んでいるはずです。

本田圭佑がやっていることは、今の利益だけを考えたら、全く割りにあうものではありません。SCホルンへの経営参画、幕張に建設するサッカーコートなど、スポンサーから資金を調達しているとはいえ、自らが投資している金額も相当のはずです。サッカースクール事業だって、大儲け出来るビジネスではありません。それなりに準備をした上での行動とはいえ、本田圭佑自身も相当のリスクを負っていることが、想像できます。

自分のメソッドを多くの人に還元したい

そこまでの労力をかけて、本田圭佑がソルティーロやSCホルンでやりたいことは、何か。それは、「ミランの10番になった自分のメソッドを還元したい」という事なのだと思います。

本田は、テレビや雑誌のインタビューで「自分にはサッカーの才能はなかった」とよく語っています。才能がない自分でも、圧倒的な努力を積み重ねることで、ここまでこれた。だから、才能がある人が自分と同じ努力を重ねたら、どうなるのか。そんなアイディアが、ソルティーロやSCホルンへの経営参画につながっていると思います。そして、先人や自分が築き上げた道を、少しでもなだらかな形にして、後に続く人をもっと増やしたい。そんな想いが感じられます。

本田圭佑は、5年後にはSCホルンでチャンピオンズリーグの出場権を獲得したい、と語っています。そして、その先にはまだ別のアイディアがあるというのです。もしかしたら、ビッグクラブへの経営参画、もしくは指導者として自身がビッグクラブに関わることで、ビッグクラブに日本人を送り込む道筋まで、作ろうとしているのかもしれません。

ビジョンが人を惹きつける

本田圭佑がやっていることは、FC今治がやっていることに似ている気がします。両者に共通するのは、夢のあるビジョンです。人がワクワクするようなビジョン。それが多くの人の共感を呼び、結果的にお金を集めることにつながっています。多くのプロスポーツチームは、もしかしたら、お金を集めることで人の共感を集めようとしているのではないかもしれません。

ビジョンを語ることは、リスクを伴います。ただ、本田圭佑はリスクを徹底的に排除するための準備を行った上で、取るべきリスクをきちんと取っているように見えます。そんな本田圭佑の準備を怠らない行動は、選手としての本田圭佑の姿勢からきているのだと思います。だから、経営者本田圭佑と、選手本田圭佑は切っても切り離せないのです。

次回は選手としての本田圭佑がどんな事を考えているのか、僕の考えを書きたいと思います。

おすすめ商品

 - , , , ,