本田圭佑は世界一課題が多い男。「プロフェッショナル 仕事の流儀」を観て

2014/10/03

本田圭佑が特集されていた「プロフェッショナル -仕事の流儀-」を観ました。

密着を始めて4年。取材陣との付き合いも長くなり、取材当初と比べると、本田が取材陣に気さくに話すことが増えたように思えます。そのため、今回の番組は、本田圭佑の素顔や本音が、より伝わる内容になっていたと思います。

ミッション・インポッシブルだと感じていたACミランへの移籍

今回の番組を観ていて意外だったのは、ACミラン移籍後のコメントです。

自ら希望したビッグクラブへの移籍。自ら希望した背番号10。低迷していたACミランの救世主として、チームに移籍した本田圭佑。入団の際には、本田フィーバーも起きました。さぞかし気持ちが昂ぶっているんじゃないか。そう思っていたのですが、実際はそうではなかったようです。

正直に今の自分の考えを言うと、
すごい厳しいミッションを課せられているなって感じていて。

がっかりされるしかないんですよね。
がっかりされるのはわかっているんですよ。
期待されているわけですから。「ああ、その程度か」
その可能性は高いですよね。
僕のクオリティはそのレベルやから、まだ。

こういう問題をわかってて来てるわけですから。
ミッション・インポッシブルでしょ。
これをうまいこと力に変えたいですよね。

低迷していたACミランの救世主になれる程の力は、今の自分にはない。その事を一番分かっていたのは、本田圭佑本人だった。その事が、僕にはすごく意外でした。以前「ビッグクラブに入って、アシストや得点をガンガン取るイメージは持ってる」と語っていたくらいですから、もちろん活躍するイメージも持っていたのだと思います。

課題は、まだまだ伸びる証

ただ、今の自分の実力と、チームの状況を冷静に見定めた本田は、活躍出来る事よりも、活躍出来ない事を予想します。普通の人なら、この時点で気持ちが萎えてしまいます。しかし、本田圭佑は普通の人と違います。批判や困難に直面しても、プレッシャーに潰されたりはしません。どんな状況にあっても、そこから課題を見つけ出し、解決しようと努力し続けることを止めたりはしないのです。

「こないだ言われました。『うらやましい。なんでそんな課題ばっかり見つかるん?』って。
『アホ。別に見つけたくて見つけているわけじゃないわ』って。
確かにアホみたいに課題見つかってくるから。

世界に誇れること見つかりました。課題の多さです。
世界でいちばん課題多いと思います。
その伸び代に(可能性を)感じているんです。まだまだ伸びるって。
なぜならオレ、体力ないから。小さい頃から体力なかったんですよ。コンプレックスだったんですよ。
それを克服したとき自分の成長だけが満足なんで自分のコンプレックスを人に言うのが全然恥ずかしくない。
それがスタートなんです。

課題は、まだまだ伸びる証。自分の夢は「世界一のサッカー選手になること」だからこそ、世界一のサッカー選手になるために必要な課題を見つけるために、ビッグクラブでなければ向き合えない課題と向き合うために、本田はACミランへの移籍を決断したんじゃないか。僕は、この番組を観ていてそう感じました。

ワールドカップの初戦まで、あと14日。先日のキプロス戦では、動きが悪いと批判されましたが、本田であれば、批判や試合を通じて見つかった課題を、力に変えてくれるんじゃないかと期待してしまいます。楽しみです。

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