本田圭佑は世界一自分を信じる男。「プロフェッショナル 仕事の流儀」を観て

2013/03/27

本田圭佑は信じています。心の底から信じています。
自分が「世界一のサッカー選手になれる」と。

僕は自分の子供の頃の夢を、何歳まで信じていただろうか。僕は自分の子供の頃の夢を、何歳で諦めてしまったのだろうか。「プロフェッショナル 仕事の流儀」の本田圭佑スペシャルを観ていて、そんな事を考えてしまいました。

強さとは”乗り越える力”

本田が関西大学で行った講演会で「本田さんにとって、強さとは何か」と聞かれ、こう答えています。

強さとは”乗り越える力”

本田の発言を注意深く聞いていると、本田は根っからポジティブなキャラクターではないと感じます。映像の中で、本田が「神様は俺にもっとトレーニングしろって言ってるのかなと思います。」と語る場面がありますが、言葉だけ切り取ると、必ずしも前向きな発言には聞こえません。

しかし、本田が語るとポジティブな発言に聞こえます。一貫してポジティブです。なぜなら、本田がネガティブな感情や状況を、自らの頭の中でポジティブに変換しているからです。本田は、サッカー選手として一流なだけでなく、「ネガティブな感情や状況を、ポジティブに変換する」技術が一流なのです。だから、ネガティブな感情を外に出すことはせず、常に自分をポジティブな感情で満たすことができるのです。

本田が「ネガティブな感情や状況を、ポジティブに変換する」ために必要なのが、”乗り越える力”なのでしょう。映像を見ていると、本田は壁を乗り越えることで得られる新しい自分に出会うために、真っ直ぐ壁を乗り越えようとします。小細工なしに壁を乗り越えたことで得られた”乗り越える力”が、本田の今を支えているのだと思います。

チームを勝たせることが”ビッグクラブ”に行くための近道

番組内では、CSKAモスクワのチームメートのプレーと、自身の理想との差に苦悩する本田の姿が映し出されます。そこに映し出される本田圭佑の姿は、チームの事を考えずに自らの得点だけを狙いにいくエゴイストではなく、チームの勝利のために全力を尽くす、リーダーとしての姿です。自らの得点を増やすことで、ビッグクラブへの移籍を目指していた姿とは、少し違いました。

思えば、VVVフェンロで活躍した時、本田圭佑はチームのエースであり、キャプテンでもありました。リーダーを担った経験のある人物が、現在の所属チームでもリーダーとしての役割を担うのは、自然な行動といえます。でも、リーダーを担った経験だけが、本田の行動を変えたのでしょうか。違うと思います。

本田はビッグクラブへの移籍を諦めたわけではなく、「ビッグクラブへと移籍するには、CSKAモスクワというチームを勝たせることが、最善の方法だ」と考えたのでは、ないのでしょうか。どんなチームでも勝たせる選手としてビッグクラブに移籍する。そんなストーリーを彼自身描けたからこそ、すすんでリーダーとしてチームを勝利に導くための取り組みを実践しているのではないのでしょうか。

世界一自分を信じる男

本田は自ら願ったことができなかった時、以下のように考えるのだと言います。


自分の願ったことができなければ、自分の願いが弱かったと。
自分の情熱が足りなかったと、そう思うべきだ。

自分の情熱が足りていれば、願いは叶う。全ては自分次第。
この言葉からは、本田圭佑が全ての責任を自分で負う覚悟と、「自分ならできる」と自分を心の底から信じる思いが伺えます。

右膝の怪我は、引退するまで本田圭佑を苦しめることでしょう。
それでも、「世界一のサッカー選手になる」という夢に向かって本田圭佑は突き進むことでしょう。
「自分ならできる」という信じる力と、逆境を乗り越える力を武器に。

僕も、彼の背中に夢を託して、活躍を追い続けていきたいと思います。

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