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書評「不可能を可能にするビジネスの教科書 星野リゾート×和田中学」

      2013/04/04

不可能を可能にするビジネスの教科書 星野リゾート×和田中学

「星野リゾート」と「杉並区立和田中学校」。一方は、リゾート運営会社。一方は学校。共通点が無さそうにみえますが、実は「古い業界の固定観念を打ち破り、新しい価値観を創造」し、顧客に支持を集めているという点で、共通しています。

本書は、「古い業界の固定観念を打ち破り、新しい価値観を創造」となった、星野リゾートの星野佳路社長と杉並区立和田中学校の元校長である藤原和博さんのお二人が、実際に取り組んだことと、今後日本全体で新しい価値観を創造していくためにどうすればよいのかを、藤原さんの考えを中心にまとめた1冊です。

ライバル企業に”学習休職”で社員が働くことを許可する

星野リゾートには1年間会社を休んで、好きな勉強ができる”学習休職”という制度があるそうです。本書の冒頭には、学習休職制度を利用して星野リゾートのライバル企業に働くことを希望し、実際に働きはじめた社員のエピソードが登場します。休職してライバル企業で働く、という行為だけとると、許可がおりなさそうですが、星野リゾートは許可します。”ライバル企業に横取りされる”という考えより、学習休職という制度を活用して得られる社員の経験を重視しているのだそうです。

一人ひとりの動機づけをサボらない

星野リゾートでは、異動希望はできるだけ叶えることにしているそうです。星野社長は「今の若者は、お金やポジションより時間を大切にする」と語った上で、徹底的に社員と会社のベクトルを合わせるための作業を、行なっているそうです。

「ライバル企業に”学習休職”で社員が働くことを許可する」という項目でも取り上げましたが、昨今成長しているといわれる会社ほど、会社と社員の意識合わせというか、動機づけを徹底して行なっていると感じます。

星野リゾートでは当初社員がなかなか入社してくれなかったため、社員に辞めさせないための対策として実施した対策だと書いていましたが、社員を大切にしようという経営陣の意識が社員に伝わることで、社員の定着率も高まり、社員の力を引き出す効果が出ています。

よい会社は、当たり前ですが、社員と経営陣の動機が一致していることが多いのですが、「一致している」のではなく「一致させている」ことが重要であり、それが「不可能を可能」にさせているのだと思います。

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藤原和博さんについては、以下の様な記事を書いています。

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