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イチロー主義「変化、破壊、成熟」

   

イチローのスパイクが、今年から変わった。

長年、アシックスのスパイクを使っていたイチローが、今年から「ビモロ」のスパイクに変えていた。「ビモロ」は、イチローがトレーニングするマシン、「ワールドウイング」が販売しているシューズだ。アシックスのスパイクに「満足している」と語っていたイチローが、41になってスパイクを変える。他のアスリートが、スパイクのメーカーを変えることとは、わけが違います。

メーカーは変わっていないけど、バットの色は黒から白、グローブの色もオレンジに変わっていた。イチローは、何かを変えようとしている。フロリダ・マーリンズへの移籍という分かりやすい変化というだけでなく、イチロー本人も何かを変えたいんじゃないか。そんな事を、ニュースを読みながら漠然と感じていました。

変化というより破壊。破壊を経ないと成熟しない。

Number876号の巻頭に、Numberでは5年ぶりとなる、イチローのインタビューが掲載されています。イチローのインタビューは、僕自身が感じていた疑問に応える内容になっていましたし、非常に読み応えがありました。

何かを変える。その理由をイチローは、「変化というより破壊。破壊を経ないと成熟しない。だからいろんなモノを壊したい」と語っています。常に、壊していく姿勢が好きで、変わることが全く怖くない。この姿勢は、昔から変わりません。WBCの時は、ソックスを上げたスタイルに変えました。「カレーを毎朝食べている」というニュースが伝わった翌年には、朝食はパンに変わっていました。振り子打法は、とっくの昔にやめています。

ニューヨークでものすごく痩せてしまった

実は、読み終えて一番印象に残ったのは、「ニューヨークでものすごく痩せてしまった」という言葉でした。イチローほどの技術をもってしても、その技術を披露出来る試合に出られない。情報量が多く、ストレスが溜まりやすい、ニューヨークという街。どんな人にも「絶対」はないのだ、という事を、痛感しました。

黙る事こそが主張という図式は皮肉

イチローは、インタビューの中で「今の時代、黙る事こそが主張だ、という図式が生まれているのは皮肉な話」と語っています。イチローは、「第三者(メディアなど)が伝えてくれないと、伝わらない」という意味で語っているのですが、僕はこんなことを考えました。

僕の周りの思慮深い人や、仕事が出来る人は、ブログを書いたり、SNSで投稿したりするような人はいません。僕は、自分のブログの中で「物を言わない人も凄い」と書いた事があります。僕がブログを始める原点となっている記事です。もっともらしい事を自分から発現する人より、自分の周りで黙々とよい仕事をする人を、たくさん見てきました。言って叩かれるくらいなら、言わない方がいい。その考えは、よく分かります。

でも、僕は「自分でモノを言う人の方がカッコ悪い」と分かっていて、ブログを始めました。カッコ悪いことでも、始めなければ何も起こらない。そんな考えが、毎朝パソコンに向って、キーボードを叩くエネルギーの源になってきました。

イチローの言葉は、初心を改めて思い出させてくれました。

身体が示す美しき精神

Number876号には、イチローが上半身裸でワールドウイングの初動負荷トレーニングを行う写真が掲載されています。その写真が、とにかく美しい。均整のとれた身体というのは、こういう身体のことをいうのだと、この写真を見て感じました。その写真は、イチローという人の精神まで映し出しているような気がしました。

情熱を長いこと傾けていることに、コツコツと力を注ぎ、少しづつ積み重ねてきた結果、確固たる地位を確立しても、変化と破壊を繰り返し、その先にある成熟に向って走り続ける。今年も、そんなイチローの姿を僕は追い続けるのだと思います。改めて、今年のイチローが楽しみです。

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