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広告は時代を写す「田中一光とデザインの前後左右」

      2012/11/06

「田中一光とデザインの前後左右」
21 21 DESIGN SIGHTで開催中の展覧会、「田中一光とデザインの前後左右」を観に行って来ました。月曜日の夜に行ったので、人は少なかったですが、展示物一つ一つがエネルギーに満ちていて、圧倒されました。この記事では、展覧会を観て、感じたことをメモ代わりにまとめておきます。

企業がクリエイターを使い、クリエイターが企業を使う

僕は、田中一光の事は西武グループのクリエイターと認識していました。西武百貨店のロゴや、円を使った文様をデザインしたことは、知っていました。
しかし、西武美術館や西武劇場、ロフトや無印良品まで、田中一光がデザインしているとは、知りませんでした。
展示物の説明書きに書かれていましたが、田中一光は西武グループのクリエイティブ・ディレクターを務めていたのですが、バブル崩壊前の西武グループは、田中一光や横尾忠則、糸井重里といったクリエイターを使って、強烈なメッセージを発信し、一時代を築きました。展示されていた作品から、時代と企業とクリエイターが生み出した強烈なエネルギーが感じられます。
企業がクリエイターを使い、クリエイターが企業を使うことが生み出す、幸福な関係が、良質な幸福を生み出したのだと思います。こんなエネルギーを生み出していた、高度成長期の日本は、すごい国だったんだと改めて実感しました。

作品から伝わる肉体性

特に装丁を手がけた書籍の作品群から伝わるのは、具体的な表紙や本の厚み、タイポグラフィの迫力がもたらす、肉体性です。一つ一つの作品の重みや感覚、風合いが、身体で感じられることができたのは、展覧会ならではです。

自分のルーツからヒントを得る

田中一光は、紋様や版画、文字など日本の古き良き文化に深い関心を持っていた、という事を展覧会で知りました。
彼が手がけた、海外に日本の文化を紹介するリトグラフを見たのですが、日本の自然や祭りなどが生み出す、瑞々しいエネルギーが閉じ込められていて、これを読んだ外国人にも、こんな国なら来てみたい、と思ったはずです。

まとめ「広告は時代を写す」

デザインや広告に興味がある学生や、実際に仕事をしている人は、ぜひ観るべき展覧会だと思います。
僕は、展示物が発するエネルギーに感動すると共に、「広告は時代を写す」と言いますが、今の日本の広告に、展示物のようなエネルギーが感じられないとすれば、今の日本がどんな状況にあるのだろうか、と考えてしまいました。

関連情報

  • 田中一光(Wikipedia)
  • 企画展「田中一光とデザインの前後左右」
  • おすすめ商品

    21 21 DESIGN SIGHTで行われている展示会の展示物をまとめた書籍はこちら

    田中一光さんの作品をまとめた作品集はこちら。機会をみて読んでみたいと思います。

    田中一光さんの自伝はこちら

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