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インターネットの過去・現在・未来。書評「インターネットが普及したら、ぼくたちが原始人に戻っちゃったわけ」(小林弘人,柳瀬博一)

   

インターネットが普及したら、人は原始人に戻った。本書のタイトルを読むと、まず「なんで原始人なの?」「原始人に戻ったってどういうこと?」という疑問が頭に浮かぶ人がいるはずだ。こうした疑問が頭に浮かんだ人は、ぜひ本書を手にとって読んで頂きたい。本書には、「なんで原始人なの?」「原始人に戻ったってどういうこと?」という答えがきちんと書かれているだけではなく、今後起こりうる未来についても、書かれています。

本書「インターネットが普及したら、ぼくたちが原始人に戻っちゃったわけ」は、これまで「ウェブとはすなわち現実世界の未来図である」「メディア化する企業はなぜ強いのか? ~フリー、シェア、ソーシャルで利益をあげる新常識 生きる技術!」といった、インターネットやメディアの未来を語ってきた小林弘人さんと、日経ビジネス チーフ企画プロデューサーを務め、「小倉昌男 経営学」「アーユーハッピー?」といったベストセラーの編集を手がけてきた柳瀬博一さんが、インターネットの現在と未来について語った1冊です。

インターネット抜きで社会のことは語れない

本書に書かれていることは、テーマは多岐にわたります。メディア、デザイン、ものづくり、ビジネスモデル、はたまた組織論まで。現代のありとあらゆるトピックについて、2人の意見が縦横無尽に飛び交っています。これは、インターネットが普及し、現代社会になくてはならないものになったことを示しています。インターネットのことを抜きにして、現代社会の事を考えることは出来ないし、無視することも出来ないということが、本書を読んでいるとよくわかります。

「インターネット的」に考えることは当たり前

では、なぜインターネットが普及したら、ぼくたちは原始人になってしまったのでしょうか。詳しくは本書を読んでいただくとして、僕が感じたのは、インターネットが普及したことによって、全ての物事が「インターネット的」に考えることが、当たり前になったのだということです。ここでいう、「インターネット的」に考えるということは、以下の4つの事を踏まえて、考えるということです。

  1. リンク
  2. シェア
  3. フラット
  4. グローバル

この「インターネット的」な考えとは、糸井重里さんが2001年に発表した「インターネット的」という本に書かれていた「インターネットとはどういうものか」ということについて、端的に説明した言葉です。この4つの要素は、インターネットが普及した現在では当たり前になり、インターネットの世界だけでなく、ものづくり、デザイン、ビジネス、あるいは僕が好きなスポーツの世界にまで影響を及ぼしています。

自分自身の存在感を出さないと生きていけない時代

本書を読んでいると、「インターネット的」な世界で生きていくには、良くも悪くも自分の個性を活かさないと生きていけないのだと、改めて感じます。昨今、「好きなことをして生きていく」という考えを持っている人が、多くメディアで取り上げられています。好きなことについての議論はさておき、自分を磨き、個性を活かし続ける努力をいとわない何かで生きていくという選択は、インターネット的な世界で生き残っていくための選択としては、正しいと僕は思うのです。本書を読んで、そんな僕の考え方が間違っていないと、改めて感じました。

インターネットの未来を語る本をあまり見かけなくなった中で、本書の存在は非常に貴重です。ぜひ多くの方に読んで頂きたい1冊です。

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