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「悩む」のではなく、「考える」。根性に逃げるな。書評「イシューからはじめよ」

      2012/11/14

ほぼ日刊イトイ新聞の連載を読んで、本書を手に取りました。
本書には、「バリューのある仕事」をするための考え方と、具体的な手法が書かれています。僕の印象に残ったのは、具体的な手法ではなく、考え方です。

踏み込んではならない「犬の道」

本書の序章に「絶対にやってはならない」と書かれているのが、「一心不乱に大量の仕事をして、バリューのある仕事をする」ということです。(著者は「犬の道」と読んでいます。)著者によると「世の中で問題だと言われていることのほとんどは、本当に取り組む必要のある問題ではない」のだそうです。

したがって、「何も考えずにがむしゃらに働き続けても、バリューのある仕事まで到達することはまずない」と。この考えを理解せずに、本書を理解することはできません。なぜなら、「犬の道」を否定することによって、著者は「バリューのある仕事」をするために、「イシューからはじめる」という考え方にいたったからです。

仕事をしていると問題が起こった際、知らず知らずに「犬の道」を選んでしまうことがあるが、それは間違いで、「犬の道」に踏み込まないこと、「意味のない仕事」を断ち切り、「正しい問題」に集中した「正しい手法」こそが、「バリューのある仕事」を生むのだ、ということが重要性なのです。

根性に逃げるな

本書にはバリューのある仕事」をするにあたって、「根性に逃げるな」と書かれています。ここには、僕も大いに共感します。

労働時間なんてどうでもいい。価値のあるアウトプットが生まれればいいのだ。
(中略)
「一生懸命にやってます」「昨日も徹夜でした」といった頑張り方は「バリューのある仕事」を求める仕事には不要だ。

「根性に逃げる人」は働いている時間ベースで仕事を考えているが、「バリューのある仕事」をするには、「時間」ではなく、「アウトプット」をベースに考えるべきだ、と本書は説きます。それは著者のこのような考え方があるからです。
ほぼ日の連載より抜粋)

安宅
僕も若い時は、さかんに言ってたたんです。
「1回は死ななきゃダメだろう」なんて。

糸井
いまは・・・。

安宅
まわりの若い連中には
「根性論」こそ、ダメだと言ってます。

糸井
僕の場合、
「サボるよりもサボらずにやるほうがおもしろい」
と気づくのに、時間がかかったんですよね。
(中略)
もともと僕は、根性論のノリでやるのが嫌いなんです。
(中略)
いや、生意気な意見なんですけど、
そうやってアスリート的に無理矢理がんばってやっても「本当のおもしろさ」を感じられなくて。

「悩む」のではなく、「考える」

本書で強調していることのひとつに、「悩む」と「考える」の違いがあります。著書はこの2つの違いを、このように考えています。

悩む=「答えが出ない」という前提のもとに、「考えるフリ」をすること
考える=「答えが出る」という前提のもとに、建設的に考えを組み立てること

「悩む」というのは、答えが出ないことを前提に考えている問題のことで、パーソナルな問題以外は、悩むことには一切意味が無いと思っていると、著者は書いています。

「悩む」のではなく、「考える」。

「答えがでない」問題の事に取り組むのではなく、「答えが出る」問題に取り組み、解決策を見出す。「犬の道」に入らず根性に逃げず」に「考える」。そのカギとなるのが「イシュー」なのだ、ということがこの本が最も伝えたかった事だ、と思います。

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