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知らない本に出会えるのは、楽しい。書評「伊藤まさこの雑食よみ 日々、読書好日。」

   

本書「伊藤まさこの雑食よみ 日々、読書好日。」は、スタイリストの伊藤まさこさんが普段読んでいる本を、本にまつわるエッセイとともに紹介した1冊です。以前、「伊藤まさこの雑食よみ 日々、是、一冊。」という本をご紹介しましたが、本書は続編にあたります。

僕は定期的に、人が本を紹介している本を、読むようにしています。その理由は、自分が読みたい本だけでなく、自分が知らないけれど面白い本を、もっと読んでみたいからです。著者が紹介している本は、女性らしく、身の回りの生活に関する本が多く、僕が普段読まない本を紹介しているので、読むのが楽しみです。

前回の書評にも書きましたが、人が憧れるような(やっかみも含めて)生活をしている人は、いい本を読んでいる。僕は、勝手にそう思っています。

本書に掲載されているエッセイとあわせて、気になった本を紹介したいと思います。

あさ・ひる・ばん・茶

フードコーディネーター・長尾智子さんによる、日々の料理にまつわるこぼれ話がまとめられた1冊。

あたたかくて、おいしくて、それでいておしゃれなのに、
それは家庭料理でも、とんがった料理でもない。
その料理の正体とは、長尾さん自身。
私が料理本にもとめていたのはまさにこういうこと。

こんなにおいしそうな料理をつくる人は、
どんなふうに素材を手に取り、味見をしたり、
道具のことを考えたり、試したりしてるんだろう。
それが知りたかったのです。

土を喰う日々―わが精進十二ヵ月

著者が密やかな楽しみとしていた軽井沢での畑仕事とそれを使った季節の料理が、辛口な著者ならではの切り口で綴られたエッセイ。名著です。

今の私が共感する暮らしのあれこれが、
季節の流れやそのときどきの食材、
料理とともに記されていました。

京都を包む紙

京都二条城近くでギャラリーとモーネ工房というものづくり学校を主催する、井上由季子さんと村松美賀子さんの共著。京都の和菓子屋さんをはじめとする、さまざまなお店の味わい深い包み紙がその由縁とともに綴られている。

美しい包み紙とともに写真に写る、
一生懸命のばしただろう包んでいたときの折り皺、
それにまつわる作り手の思いや中身との相性の話し、
インクの盛り具合や字のかすれ・・・。
じっくりと京都に腰を据えて暮らした人でないとめぐり会えない、
京都を包む紙の話に引き込まれていきました。

MAIJA ISOLA マイヤ・イソラ marimekkoを輝かせた伝説のデザイナー

マリメッコのデザインを務めるマイヤ・イソラの娘クリスティーナが、母のデザイナーとしてのエピソードの数々、手紙や日記、手がけてきたデザインなどをまとめた1冊。

「精神的自由とは、自分が本当に望む仕事をするチャンスのことよ」、
「自由こそが一番元気をくれるの」という言葉に、
彼女の本質が見えた、というと大げさですが、
それくらい、あぁ、これらのテキスタイルはこういう想いのもとに、
作られたものなんだと実感しました。

木をかこう

グラフィックデザイナーのブルーノ・ムナーリが、あらゆる角度から木を見て、枝の別れ方、皮の様子などを著者自身で解読した後、描くことを提案した1冊。

子どもと一緒に、この本を見ながら描いてもいいし、
眺めるだけでも楽しめる一冊。
男の人でも女の人でも。

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