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「三枝」から「分枝」へ。新たな一歩。情熱大陸「桂文枝」

      2012/11/14

2012年7月22日の情熱大陸の放送は、落語家「桂文枝」の特集でした。
今年の7月に6代目桂文枝を襲名し、新たな一歩を踏み出した人物の密着だったからかもしれませんが、歳を感じさせない若々しいエネルギーに満ち溢れていた番組でした。

そして、桂文枝のファッションが若い!ハットをかぶって、ストールを巻いて、とても古希を迎えた人物には思えません。観終わって、前向きなエネルギーをもらったような気がしました。

バラエティタレントではなく、落語家としての「桂文枝」

今回の情熱大陸は、襲名披露のタイミングでの密着取材ということもあって、「落語家」としての桂文枝がどのような人物なのか、ということにフォーカスして編集しています。

僕もそうだが、テレビで観ている視聴者は「新婚さんいらっしゃい」の桂文枝より、「落語家」の桂文枝を知っている人のほうが、少ないからだ。今回の放送では、20代からバラエティタレントとして人気を得てきたことを踏まえつつ、上方落語の第一人者、特に創作落語の第一人者である桂文枝の特集として、番組を構成している。だからこそ、番組内で取り上げられている立川志の輔が桂分枝の落語について語った言葉に、より説得力が出てくるのだ。

自分が(桂文枝の落語を演じても)ひとっつも面白くない。
なぜなら、話としては当たり前の言葉しか使われてないからだ。
当たり前の言葉で、面白い話をするのは、桂文枝師匠にしかできない。
言い換えると文枝語(のようなものだ)。

噺に出てこない細部まで考え抜く

桂文枝は、江戸時代から伝わるネタ(古典落語と呼ばれる)ではなく、自分で創作したネタ(創作落語)を得意としています。今回、番組では日常をヒントに、落語を作る過程に密着しているが、印象に残ったのは、登場人物の詳細な設定です。

番組内で、桂文枝は話には出てこない家系図や、実際にお客に見せるわけではないキャラクターの似顔絵を書いています。詳細な背景設定を考えることで、物語にリアリティが出てくるのだというのが、家計図を描いたり、キャラクターの似顔絵を描いたりする理由だそうです。

話にならない細部にまで考え抜いて、噺を練り上げる。ここに桂文枝の落語家としての評価が高い秘密がある気がします。

「桂三枝」との決別、「桂文枝」としての再出発

襲名披露の場で、桂文枝はやり慣れたネタではなく、新ネタを披露しました。しかも、得意とする華やかで滑稽なネタではなく、人情物。しかもタイトルは「さよならサニー」。「サニー」とは自身の20代の愛称です。このタイトルから、古希になっても、過去の自分にとらわれず、新たな高みを目指す、という桂文枝の強い意志を感じます。歳をとっても、新たな人生に踏み出すというのは、とてもステキだし自分もそうありたい、とこの番組の桂文枝を観て、改めて思いました。

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