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素顔が見えない、根っからの俳優。情熱大陸「向井理」

      2012/11/14

向井 理、ビストロ修行 ハングリー!な簡単レシピ53

11月11日の情熱大陸は向井理の特集でした。
向井理という人の人となりというのは、これまでベールに包まれてきたという印象があります。
情熱大陸の密着取材で、彼の素顔が明かされるのか、そこが知りたくて番組を観ました。

負けず嫌いや苦悩する姿に強烈なインパクトがない

結果から先に言うと、素顔が明かされたかどうかといわれれば、明かされたと思います。しかし、番組を観てそうとも思わない視聴者もいたと思います。なぜなら、番組内では、向井理は葛藤を表に出したり、感情を表に出してはいるものの、それが視聴者に強烈な印象を与えないのです。言い換えると、沸点が低いのです。

たとえば、番組内で彼が負けず嫌いであることが彼の好きなフットサルをプレーするシーンを紹介されますが、負けず嫌いの人物の多くが持つ、アクの強さが彼にはみられません。また、舞台の動きがつかめず苦悩する姿が紹介されますが、そこに、小栗旬の回の時のような、熱きマグマのようなエネルギーが生み出す葛藤は見られません。そこが、番組を観ている立場としては、もどかしく映りました。でも、なぜそうなのか。番組途中からそんなことを考えました。

旬である必要はないが、人気がなくなるのは困る

向井理は番組中に「旬である必要はないが、人気がなくなるのは困る」と語っています。一見矛盾しているように聞こえる言葉ですが、彼自身、自分の現在地を少し引いた目で捉えているからこそ、こういった言葉が出てくるのでしょう。

彼は、番組内でも語っていましたが「常に仕事がある状態」を求めています。そのためには、自身が旬である必要はありませんが、人気がなくなっては、困ります。人気がないことは、人気商売である俳優という職業は、すなわち仕事がなくなることに繋がります。

旬であるということは、一種の華やかさを身にまとうことになります。向井理は、華やかさは求めていないのでしょう。それが、VTRにきちんと記録されているがゆえに、番組を観た人に、沸点が低い(もしくは、きちんと取材していないのではないか)という印象を与えるのだと思いました。

素顔が見えない、根っからの俳優

しかし、この番組は沸点は低く、インパクトは弱いものの、一定のトーンに沿って、進行していきます。そのトーンは、言葉にしにくいのですが、抑揚のあまりない感じ、という表現が適切な気がします。僕は番組を貫く一定のトーンこそが、向井理という人物の素顔なんじゃないかという気がします。

番組内で堤幸彦が、向井理を「自分の形を持っている俳優」と評していましたが、30歳という若さで、どんな状況でも、自分自身を貫き、「旬である必要はないが、人気がなくなるのは困る。」と言い切れる強さが、彼の素顔であり、人気の秘密なのではないか、と思いました。

最後に、プロフェッショナル仕事の流儀で、高倉健が俳優という職業について語っていた言葉を紹介します。

俳優は、役に影響するからプライベートが人に知られてはならない。
どんな役にもなれるカメレオンのような俳優は、真の役者にはなれない。

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情熱大陸史上に残る傑作。若手俳優に密着した作品としては、出色の出来です。小栗旬編はこちら。
僕は彼のファンではありませんが、これはお勧めです。

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