バブル崩壊後の日本人に向けられた「休もう」というメッセージ。JR東海「日本を休もう」

2015/08/06

4月27日(土)からGWに突入しました。今年のGWは4月30日から5月2日まで3日間有休を取れば、10日間の大型連休になります。海外に旅行される方も多いと思いますが、そんなGWの雰囲気にぴったりなCMを紹介します。

後の「そうだ、京都へ行こう」につながるCM

今回紹介するのは、1990年に放送されたJR東海のCM「日本を休もう」です。温泉や観光地でほっと一息いれる人の姿、日本の素敵な風景を伝えた映像が登場します。この後、JR東海は「そうだ、京都へ行こう」というCMを1994年に発表することになるのですが、「そうだ、京都へ行こう」というCMは、このCMがあったから出来たCMなんじゃないかと思います。

日本の風景というのは、日本人が観たら必ず共感できるツボがある気がします。田んぼ、温泉、雪国、夏山、紅葉・・・。こうしたCMを観ていても、四季がおりなす風景というのは、日本の貴重な資源なのだと改めて感じます。

原由子さんが歌う「花咲く旅路」が大ヒット

また、CM内で原由子さんが歌う「花咲く旅路」が大ヒットし、その年の紅白歌合戦にも出場するほどでした。今でも、「花咲く旅路」は原さんの代表曲として、親しまれています。

「花咲く旅路」は作詞作曲は桑田佳祐さん、編曲は桑田佳祐さんと小林武史さんが手がけています。なんと、この曲は現在に至るまでシングルカットされていないそうです。CMの雰囲気にあったどこか和風なメロディーに、原由子さんの声がとてもマッチしています。この曲を桑田佳祐さんが書いたと知った時、「桑田佳祐という人は凄い。」と感じたことを、今でも覚えています。

シングルカットされていない曲が、紅白で歌われるのはあまり例がないと思います。どれだけこのCMが話題になったのか、よくわかります。

バブル崩壊後の日本に向けられたコピー。「日本を休もう」

このCMが放送されたのは、1990年。ちょうどバブルが崩壊した頃にあたります。この「日本を休もう」というコピーは、そんな時代背景を考えると、お金に目が眩んだ日本人に対して、「ちょっと頭を冷やそうよ。休もうよ」と呼びかけているメッセージとも読み取れます。

しかし、20年後の日本人をみても、うまく休めるようになったとは言えないのではないのでしょうか。相も変わらず、土曜も日曜も働き、家に帰らないことが美徳となってはいないでしょうか。

「日本を休もう」というコピーを書いたのは、生出マサミさんと角田誠さんです。ちなみに、生出マサミさんは、「クリスマス・エキスプレス」など、JR東海関連で名作と呼ばれるコピーを作ってきた人です。

※当初、土屋耕一さんと紹介してましたが、誤りでした。訂正いたします。

日本を休もう 田園風景編

日本を休もう サラリーマン編

日本を休もう 嫁入り風景編

日本を休もう 夏の風景編

日本を休もう 雪国の風景編

日本を休もう x3

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