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「JSAA OPEN SEMINAR Vol.5」に登壇しました。

      2017/06/30

昨日は、「JSAA OPEN SEMINAR Vol.5 『サッカーにおけるパフォーマンスデータの可能性』」というイベントに登壇させて頂きました。このイベントは、日本スポーツアナリスト協会が不定期に開催しているイベントで、会員だけでなく、非会員の方にも、スポーツとデータ、スポーツとテクノロジーについて、深く考えるきっかけにしたいという目的で開催されています。

第5回のイベントのテーマは、『サッカーにおけるパフォーマンスデータの可能性』。Jリーグの公式データを提供しているデータスタジアムの加藤さん、NHKスペシャル「ミラクルボディ」でシャビとイニエスタの目の動きを解析した慶応大学非常勤講師の永野先生、そして、鹿島アントラーズ、ファジアーノ岡山でプレーし、2017年シーズンから東京ユナイテッドFCで選手兼コーチを務める岩政大樹さんにも登壇頂きました。こんな豪華なメンバーが登壇するイベントに、僕も登壇させて頂きました。せっかくなので、少し裏話をさせて頂きたいと思います。

当日の開始5分前まで上手くいくとは思えなかった

このセミナーの企画がスタートしたのは、5月のゴールデンウィーク期間中。フェンシング日本代表アナリストの千葉さんに声をかけて頂き、レスター、バイエルン・ミュンヘンといったチームが採用しているGPSウェア「カタパルト」の斎藤さん、永野先生と4人で打ち合わせをしてスタートしました。

当初は「サッカーデータとエンターテインメントの可能性」も盛り込んだセッションにする予定で、某社にご相談していたのですが、残念ながらスケジュールが調整出来ませんでした。そこで、企画の趣旨を理解している人間でもある僕が登壇する事になり、よりサッカーのフィールドで起こっている事象に対して焦点をあてたセミナーとして開催する事になりました。

東京ユナイテッドFCの人見さんに仲介頂き、岩政さんにお会いしたのは5月末の事でした。一通り趣旨は説明したのですが、終始口が重く、会議室には重たい空気が流れました。そして言われたのは、「興味はあるけど、選手時代はデータは使ってなかった」。数日後にALE14でお会いした時も、「まあ、とにかくやってみましょう」のひとこと。さすがに「上手くいくのかな」と思わざるを得ませんでしたし、正直言うと、開催当日の開始5分前まで、上手くいくとは思ってませんでした。

岩政さんとは違う立場でサッカーを語る

僕は当日のセッションで、「他の業界からみたサッカーのデータ分析」「データ分析で得られること」「サッカーをデータで分析するポイント」についてお話させて頂きました。僕は常々、サッカーに関する分析をする人は、なぜ専門用語を使って分かりづらく説明するのかなぁと感じていました。正直言うと、専門用語を使って説明しないサッカーに関するテキストが読みたくて始めたのが、自分が書いているレビューとプレビューです。専門用語を使わずに、サッカーを説明するのは簡単ではありません。自分自身がどのような考えで、サッカーというスポーツを読み解いているのか、少しでも分かるように説明したくて、プレゼンさせて頂きました。

パネルディスカッションは、岩政さんと加藤さんが本当に面白い話をたくさんしてくれました。岩政さんがご自身の経験に基いてお話をしてくださる立場なので、僕と加藤さんはデータという岩政さんとは違う視点でサッカーを分析する立場として話をさせて頂きました。加藤さんの現場で培った豊富な知識と経験には本当に助けられました。3人で色々喋ったので、永野先生の出番があまりありませんでした。お許し下さい。(パネルディスカッションについては、こちらをご覧ください)

岩政さんの話したことで一番嬉しかったのは、「チームの戦い方はそこにいる選手によって決まる。メッシがチームにいるか、僕がいるかによって、どんなチームにするかは変わる」という言葉でした。何度もこのブログでは書いてますが、個人の能力の掛け合わせでチームは成り立っています。

いかに高度な戦術を実行しようとしても、選手の能力が伴っていなければ成立しません。そして、選手の能力が上がれば、やれる事も変わります。選手の能力を引出し、チームを作っていくというのは当たり前の考え方だと思うのですが、なぜかサッカーファンも現場のスタッフも、目指すべきフォーマット、決まったやり方をこなすことを優先し、当たり前の考え方を理解している人が少ないと感じます。そういう意味で、風間監督のチームづくりは僕からすると「王道」だと感じる事はあっても、「異端」だと感じた事はありません。岩政さんの口から、僕が普段感じている事を聞けたのは嬉しかったです。

ただ、一番おもしろかったのは終了後です。FC今治もサポートしている、SAPの濱本さんが岩政さんにご挨拶して色々話していたのですが、2人の話していた内容がその日一番面白かったです。岩政さんがホッフェンハイムのナーゲルスマン監督について「興味がある」と語っていたのは、正直意外でした。

正直、今回限りと思っていた登壇でしたが、今回のような登壇でなくても、様々な場所でお話する機会があれば、ぜひ前向きに取り組んでみたいと思います。

最後に、ご来場頂いた皆様、本当にありがとうございました。そして、貴重な機会を与えてくださった、日本スポーツアナリスト協会の関係者の方々に感謝します。

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