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2016年J1セカンドステージ第4節 ジュビロ磐田対川崎フロンターレ プレビュー「攻撃は守備の第一歩。守備は攻撃の第一歩」

   

2016年Jリーグセカンドステージ第4節、川崎フロンターレの対戦相手はジュビロ磐田です。

失点が少なくなった要因

この試合で注目したいのは、守備です。前節2失点しましたが、それまでは3試合連続無失点。3試合連続3得点の攻撃にばかり注目されがちですが、失点数の減少が勝ち点の獲得につながっています。

失点が少なくなった要因は、攻撃で相手を自陣に押し込めるようになったからです。攻撃で相手を自陣に押し込めるようになったことで、相手が攻撃を開始するポジションを、ゴールから遠ざける事が出来るようになりました。そして、攻撃で相手を自陣に押しこむ時間が長くなったので、ボールを奪われた後に何をすべきか、選手個人個人の理解度が高まり、動きもスムーズになっています。奪われた後、素早くパスコースを塞ぎ、相手の身体からボールが離れた瞬間、ボールを奪う。もしくは、苦し紛れの相手のクリアを拾い、攻撃を続ける。相手を自陣に押し込み続け、ボールを奪われても、相手が優位になるような攻撃はさせません。

チョン・ソンリョンの凄さ

もちろん、チョン・ソンリョンの加入も大きいです。どんなによい守備をしても、相手のシュートをゼロにすることは簡単ではありません。どうしても1試合に何本かはピンチがあります。2015年シーズンまでは、数少ないピンチが、ほぼ失点につながっていました。しかし、2016年シーズンはピンチは高い確率でチョン・ソンリョンが止めてくれます。シーズン開幕当初にみられた、DFとのコミュニケーションが上手く出来ていない事による失点もなくなりました。

チョン・ソンリョンが何より凄いのは、シュートを止めても一喜一憂しないことです。よいGKほど、シュートを止めても声を荒げたり、いわゆる「ドヤ顔」はしません。淡々とした表情で次のプレーに備えます。実は相手にとって、シュートを止めても淡々とされる方が、嫌なのです。

際どいコースに飛んだシュートを、簡単にセーブされたようなリアクションをされると、次はもっと際どいコースを狙わなければならないというプレッシャーを、相手に与える事になります。相手に余計なプレッシャーを与えることで、相手のミスを誘うことが出来ます。2016年シーズンは、ピンチに相手がシュートミスをする場面が増えたと感じる方もいるかもしれませんが、それはチョン・ソンリョンが与えるプレッシャーに、相手がミスをしているからなのです。

あとチョン・ソンリョンが凄いと思うのは、ゴールキックです。2016年シーズンは、ゴールキックをセンターバックにつなげる場面が増えていますが、これはチョン・ソンリョンのキックが正確で強いパスを、ワンステップで蹴れるからです。チョン・ソンリョンはスローインも正確で、モーションも小さい。相手も簡単にパスカット出来ません。シュートを止めるだけでなく、キック、スローイングといったプレーの質が高い。チョン・ソンリョンは、本当によいGKだと思います。

井川と谷口のセンターバックの強み

センターバックの井川と谷口も、よいプレーを披露しています。ファーストステージは、奈良とエドゥアルドがレギュラーでした。井川と谷口は、奈良とエドゥアルドの負傷によって、スタメンで出られるようになりました。

ボールを奪う力は、奈良とエドゥアルドの方が上です。特に井川は、スピードのある選手との1対1が苦手です。しかし、2016年シーズンは、相手を押し込んでからの守備の質が高まり、センターバックの2人がスピードのある選手と1対1で止めなければならない場面は減りました。守備の負担が減ったことで、井川と谷口の強みである、正確なパスが活かされるようになりました。

センターバックの2人のパス交換で、相手の守備を動かし、外す事が出来ているので、相手の守備を崩す事が出来るのです。特に、最近の試合でみせる谷口のパスは素晴らしいです。これは、奈良やエドゥアルドには出来ない2人の強みです。

勝ち方に対するこだわりが表現できるか

反面、攻撃で相手を自陣に押し込めないと、失点する確率が高くなります。アルビレックス新潟戦は、そんな試合でした。攻撃で相手を自陣に押し込み、守備の時間を減らすことが出来るか。そして、数少ないピンチをしのげるか。この試合のポイントです。

中3日で臨む試合なので、理想的な勝ち方は出来ないかもしれません。だからこそ、川崎フロンターレが突き詰めてきた勝ち方に対するこだわりが表現できるか、問われる1戦です。どんな試合になるか、注目したいと思います。

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