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風間八宏はサッカー界の落合博満である。

      2013/09/07

Jリーグが6節まで終わりました。僕が注目している川崎フロンターレはここまで3分け3敗。6戦未勝利ということで、今週に入ってから示し合わせたかのように、川崎フロンターレの危機を煽るような記事がネットに掲載されました。(フットボールチャンネルの記事が一番おもしろかったです。さすが元EL GORAZOの番記者いしかわごうさん(@ishikawago)。練習を取材していて、川崎フロンターレのサッカーをよく理解している人だから書ける記事だなと思いました。)

低迷続く風間フロンターレ。勝利なき革命に未来はあるか?(フットボールチャンネル)
川崎Fで今なにが起こっているのか?中村憲剛が語る深刻な不振の理由。(Number Web)
6戦終了時点での勝ち点で昨季降格のG大阪を下回る川崎。中村憲剛の憂鬱(J SPORTS コラム)
【Jリーグ】いまだ勝利なし。「風間スタイル」を貫く川崎は危機的状況?(Sportiva)

風間八宏と落合博満は似ている

そして、フットボールチャンネル以外の記事すべてが「去年のガンバより勝ち点が少ない」「このまま行くと取り返しのつかないことになる」と書いてあります。思わず笑ってしまいました。随分な言われようです。風間八宏さんが川崎フロンターレの監督に就任して1年。どういう結果をもたらすのか注目が集まっていたにもかかわらず、中々目に見えた結果が出ていないことが、こうした記事が掲載された大きな要因だと思います。

こうした記事の中に、「現実的な戦い方をする必要がある」とか書いてあるのですが、まず風間さんは今までの戦い方(試合を支配して勝つためのサッカー)を変えることは絶対にしないと思います。なぜなら、今までの戦い方が、自身が考える最も勝ち続けられる方法だからです。変えたとしても、今までの戦い方を貫くための変化だと思います。

そんな風間さんと同じような采配を振るった人は他にいないのかと考えた時、ふと頭に浮かんだ人がいます。元中日ドラゴンズ監督の落合博満さんです。実際に落合さんと風間さんを比較すると、いくつかの共通点があることに気が付きました。

自分の眼で見たものしか信じない

2人とも自分の眼(審美眼)には絶対の自信を持っています。人の意見には頼らず、自分で見た情報を基に決断を下します。また、独自の判断基準に基づいた選手のコンバートを積極的に行うのも2人に共通しています。

技術に対するこだわり

2人とも技術に対するこだわりは、半端ではありません。落合さんは、キャンプ中の独特の調整から”オレ流”というキャッチフレーズまで付けられました。風間さんの技術に対するこだわりは、サッカーでボールを扱うときに必要とする技術を5巻にわたって紹介したDVDにも現れています。

プロフェッショナルへのこだわり

落合さんは史上初の1億円プレーヤーになるなど、プロフェッショナルとしての自身の仕事に対する正当な評価を、常に求めていた印象があります。風間さんも、アマチュアリーグの日本ではなく、プロリーグのあるドイツでプレーするなど、プロフェッショナルということにこだわりをもっているように思えます。そんなところからも、2人からは”プロフェッショナルへのこだわり”を感じます。

批判されても気にしない。

2人とも他人から批判されても全く気にしません。それどころか、批判を逆手に取るような采配を振るうことがあります。有名なエピソードとしては、落合さんが「ブランコ不要論」を中日スポーツを含めたメディアが掲げた時、次の日のスタメンでブランコ以外の打順と守備位置を全て変えたことがありました。

シーズン通しての結果を出すために采配を振るっている

2人ともシーズンの最後に良い結果を出すためにどうすればよいか、を考えて采配を振るっています。落合さんは、多少負けが込んでも、春先はローテーションを崩さず戦い、終盤に調子が上がるような采配を振るっていました。風間さんは、誰もが勝ちたがる就任後最初試合で、勝利より「目指すサッカーができること」を重視しました。2人とも目先の勝利にとらわれず、先を見据えた采配が出来る監督だと思います。

選手を徹底的に信頼し、守る

意外かもしれませんが、2人とも選手を徹底的に信頼します。2人が共通して話す言葉に「やるのは選手」という言葉があります。一見なげやりな言葉に思えますが、監督がプレーを指示するのではなく、プレーするのは選手だから思い切ってプレーしてほしい。というメッセージに聞こえます。そして、2人とも記者の前で、個人名を出して選手のプレーを批判することはしません。

マスコミ受けが良くない

落合さんも風間さんも、マスコミ受けがよくないように思えます。2人ともメディアで仕事したことがあり、解説者としては人気があるにもかかわらず、です。想像するに、2人ともマスコミが求める答えとは違うことを答えるからじゃないのでしょうか。

ファンもいるがアンチも多い

2人とも独自の言葉で語るためファンには人気がありますが、マスコミ受けが良くないことも要因だと思いますが、アンチファンも多いです。余談ですが、僕はこのブログに書いた風間さんの記事を通じて「風間解任」というTwitterアカウントがあることを知りました。読んでいただき、ありがとうございます。

本音が読めない

正直、2人とも記者会見のコメントやインタビューを読んでいても、本音が読めません。本当にそう思って言ってるのか、強がりで言っているのか。その差は、ほとんどわかりません。そんなところも、マスコミ受けが良くない要因のような気がします。

勝ち方にこだわる

2人とも勝ち方にこだわる監督だという印象があります。落合さんは、勝つ時は、相手のチームに次の試合以降にもダメージが残るような勝ち方をする時がありました。あるいは、何が何でも勝たなければいけない試合は、徹底的に選手をつぎ込んで、泥臭く勝利をもぎ取りにいってました。風間さんの勝ち方へのこだわりという意味では、通常守備から構築するチーム戦術を、攻撃から構築していったことにも現れています。

負けず嫌い。

最後に2人とも負けず嫌いです。負けるのが大嫌いです。だからこそ、2人とも勝ち方にこだわり、目の前の負けの悔しさを飲み込んだ上で、明日の勝利のための一手が打てるのだと思います。

究極の上か下か

落合博満と風間八宏。2人とも人の批判を気にせず、自らの進む道を信じて突き進むプロフェッショナリズムにあふれた人物だと思います。2人の姿勢や行動はストレートなゆえに誤解を招くこともありますが、そんな誤解も含め、他人に想像させ、語らせるエンターテイメントの世界を提供できる数少ない人物だと思います。

最後にイチローのこんな言葉を紹介します。

究極の下の人も、究極の上の人も、なりふりかまわないで、自分の行きたい道をすすむことが出来る。その間にいる人が、ゴマをすりながら、どっちつかずだったりする。

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落合博満さんについては、以下の様な記事を書いています。

風間八宏さんについては、以下の様な記事を書いています。

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