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自分の両腕だけで食べていこうって人が、そう簡単に反省しちゃいけない。書評「ロックで独立する方法」(忌野清志郎)

   

まず、タイトルが素晴らしい。

「ロックで独立する方法」

「ロックで成功する方法」でもなく、「ロックで金持ちになる方法」でもなく、「ロックで独立する方法」。忌野清志郎さんらしいタイトルだ。昨今、「好きなことをして生きていく」とか、「世界中のどこでも働けるスキルを身につけたい」といった言葉をよく聞くし、僕もそういう本を読んで、ブログに書評を書いてきたけれど、本書「ロックで独立する方法」ほどインパクトを受けた本はなかったと言っていいと思う。本書こそいろんな人に読んでもらいたいと、心からオススメできる1冊です。

名言だらけの清志郎節

とにかく、本書に掲載されている清志郎さんの言葉が素晴らしい。正直、下手な感想なんて書く必要なんてないくらい素晴らしい。第一章「わかってくれない世間が悪い」だけでも、素晴らしい清志郎節の数々を読むことが出来ます。

バイトなんてしないに越したことはないのさ。急速や体力回復の時間だって必要だし、それで音楽やってる時間がなくなっちゃ元も子もない。

ストリート・ミュージシャンたちと一緒にジャムりましたけどね、(中略)一番思うことは、あまりにコードが変わりすぎるのね、あいつら。歌のことしか考えてないっていうか、サウンドとして、音楽として、まだ捉えていないんだ。弾き語りでもいいからひとつのコートで自分のノリでもっていこうとか、ほとんどの人は、まだ多分そういう気持ちが全然ない。ギターと歌でひとつのものつくってんだっていう気持ちのある人が少ないように思う。

少くとも自分たちの音楽がやれるなら、もうどこでもやった。デパートの屋上のときだって、全然迷わなかった。1ヶ月間スキー場のハコバンやったこともあったし。(中略)迷わずどこでも演奏できたのは、仕事を選べなかったからじゃなくて、とにかく自分たちの作品や演奏に自信があったから。とにかく自信だけ過剰なほどあった。

「なんであんな下らない音楽がオレの10倍も売れるんだろう」とか「今に見てろよ」とかいう朴訥な反発力は必要だし、もちろんオレもいまだに持ち続けてるよ。そういう気持ちがなくなったらやって行けないと思うし。そこで辞めるとなるとさ、そのつまんない音楽を認めなきゃいけないっつうことになっちゃうからね。

そして、極めつけはこの言葉です。

そう簡単に反省しちゃいけないと思う。自分の両腕だけで食べていこうって人が。

独立とは何か。好きなことで食べていくということはどういうことか。

僕から見れば、忌野清志郎という人は、ロックで独立し、好きなことで食べていた、かっこいい人だった。その人が、惜しげも無く、自信の考えと苦悩を語っているのだから、面白くないはずがない。この本に書評は要らない。とにかく読んで欲しい。どんな人でも、ヒントになることが必ず見つかる1冊だと思うから。

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