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本物の味のつくり方。書評「「京味」の十二か月」(西 健一郎,平岩 弓枝)

   

「「京味」の十二か月」は、新橋にある日本料理の名店「京味」を営む西健一郎さんが、毎月毎に季節にあわせた料理を、写真と作家でお店の常連客である平岩弓枝さんとの対談で、料理の作り方や考え方を解説した1冊です。

速く作るのと、美味しいもんを作るのは違う

本書を読んでいると、西さんがいかに手間をかけて料理を作っているかが、よく分かります。それは、こんな発言にも現れています。

料理とはそうゆうもんです。
速く作るのと、美味しいもんを作るのは違います。
料理は速さを競うてやるもんではありませんね。
親父の口癖のひとつが、
「速く作りたいんなら、前の日に寝ないでも用意しておけ」でした。

私が「簡単で速くできるから、これはいい」というものなら、
「寝ないで作っておけ」と返されたものです。

四季があることの素晴らしさ

本書には、四季折々の旬の素材を使った素晴らしい料理が紹介されています。料理の写真と解説を読んでいると、改めて四季があることが、日本の魅力だということを感じます。

1月はお正月、3月はひな祭り、5月は端午の節句、9月は月見、といった四季折々の出来事にあわせて、紹介される料理も都度変化します。四季があることで、料理の彩りも変化します。1年12ヶ月、ひと月として同じ料理はありません。

写真を見ているだけでも楽しい

京味の料理は庶民にとっては高値の花ですが、こうして書籍で写真を見ているだけでも、その素晴らしさは伝わってきます。
いつか食べてみたいなぁと思いながら、写真を眺めているだけでも満足できる1冊です。

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