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レスター・シティ躍進の立役者はドリンクウォーターとカンテのセントラルミッドフィールダーコンビ

      2016/05/01

イングランド・プレミアリーグ2015-16シーズン第25節を終えて、首位に立つレスター・シティのプレーを詳しく知らないと、どうしても18得点で得点ランキングトップに立つジェイミー・ヴァーディーや、14得点10アシストを記録しているリヤド・マレズが躍進を支えているのではないかと思ってしまいます。

もちろん、この2人は躍進の立役者ではあるのですが、レスター・シティのプレーを追いかけていると、本当にチームの核となっている選手は、別の選手だということが分かります。レスター・シティの核は、セントラルミッドフィールダーの2人。ダニー・ドリンクウォーターと、ヌゴロ・カンテの2人です。

パスが上手いドリンクウォーター

ドリンクウォーターの強みは、パスです。常にゴールに一番近いポジションにいるジェイミー・ヴァーディーに対して、状況に応じて浮き球、速いパスを使い分けながら、相手DFの背後に正確なパスを出すことが出来ます。相手DFの背後だけでなく、攻撃を開始するときに足元に出す正確な縦パス、相手の守備をかわすための短い距離のパスをワンタッチで出したりと、様々なパスの種類を使い分けることが出来ます。

そして、判断が正確なので、パスミスも少ないので、ボールを失うことが少ないのも、ドリンクウォーターの強みです。最近はプレーに余裕が出てきたのか、タイミングを見計らってペナルティエリア内に進入するプレーも披露することがあります。レスター・シティの得点力を支えているのは、スピーディーなカウンターアタックですが、そのカウンターアタックの起点は、大抵ドリンクウォーターのパスです。

ドリンクウォーターのプレーは、良い意味でイングランド人らしくありません。イングランドのセントラルミッドフィールダーといえば、スティーブン・ジェラードやフランク・ランパードのように、上下の動きに長けた選手が多いのですが、ドリンクウォーターはどちらかというと、横の動きに長けた選手です。

長らくイングランドに必要とされていた、試合をコントロール出来る選手が登場したということもあって、ドリンクウォーターのイングランド代表選出が噂されています。第24節のリバプール戦は、イングランド代表監督のロイ・ホジソンも視察に訪れていました。お目当ては、ドリンクウォーターだったと言われています。

ディフェンスが上手いカンテ

ドリンクウォーターと共にセントラルミッドフィールダーを務めるカンテの強みは、ディフェンスです。身長は169cmしかありませんが、むしろ身長の低さを活かして、相手の足元に入り込んで、ファウルせずにボールを奪うプレーを得意としています。1試合平均のタックル数は4.1、インターセプトの数は4.1。これはプレミアリーグ最多の数字だそうです。ちなみに、カンテは2015-16シーズンはフランス・リーグアンでプレーしていましたが、リーグアンでもタックル数とインターセプト数は最多だったそうです。

カンテのもう一つの強みは、運動量です。第23節のストーク・シティとの試合では、11.24kmを走り、11回のインターセプトを記録しました。ボールのあるところに、常にカンテがいる。そんな印象を受けるほど、カンテの運動量はずば抜けています。サッカーでは、ディフェンスがクリアした後のボールや、競り合った後のボールなど、どちらのボールでもない「こぼれ球」が必ず発生するのですが、この「こぼれ球」を拾うのが上手いのが、カンテです。常にボールのあるところに顔を出し、相手からボールを奪い、味方につなぐ。90分黙々とこの地味な役割をこなす姿を観ていると、カンテと同じフランス人の名ボランチだったクロード・マケレレを思い出します。プレースタイルもそっくりです。

地味だけどチームを助けるプレーを全員がやっているレスター・シティ

パスが上手いドリンクウォーター、ボールを奪うのが上手いカンテ。パスが上手い選手と、ボールを奪うのが上手い選手を組み合わせるのは、セントラルミッドフィールダー(ボランチ)の組み合わせとしては、王道です。レスター・シティのチーム作りを調べてみると、何か特別な事をやっているのではなく、基本的なことを突き詰めてやっているチームなのだということが、少しづつわかってきました。その事を象徴しているのが、ドリンクウォーターとカンテのコンビです。

2人のプレーは、ひと目見ただけで観客を魅了するようなプレーではありません。ただ、目を凝らして見ると、気が利いていて、プレーの1つ1つがチームを助けていることがよく分かります。レスター・シティの躍進は、ドリンクウォーターやカンテのようなプレーを全員が実践していることによって、成り立っています。こんなチームを作るのは、簡単ではありません。

レスター・シティのチーム作りを追いかけながら、僕は「どうやったら、こんなチームが作れるんだろうか」と考えています。レスター・シティのプレーからしばらく目が離せそうにありません。

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