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イングランド・プレミアリーグ2015年シーズン第37節 レスター・シティ対エバートン レビュー

   

イングランド・プレミアリーグ2015年シーズン第37節、レスター・シティ対エバートンは3-1でレスター・シティが勝ちました。前節の試合後、トットナム・ホットスパーがチェルシーに引き分け、レスター・シティのプレミアリーグ初優勝が決まりました。僕は優勝が決まった後の試合で、どんな試合をするのか注目していました。

2016-17シーズンを見据えた取組

この試合、レスター・シティの良い所ばかりが出た試合でした。ヴァーディーのスピード、マレズのドリブル、カンテのボール奪取、オルブライトンと岡崎の運動量、シンプソンの1対1の強さ、フックスの左足、モーガンの身体の強さ、などなど、レスター・シティがどんなチームなのか、世界中に改めて披露しているような、そんな試合でした。そして、この試合を観ながら、レスター・シティの選手たちは口々に「プレッシャーはない」と語っていましたが、やはり未経験の優勝争いのなか、プレッシャーがあったのだなと感じました。

しかし、優勝が決まり、消化試合のように見える試合だからこそ、試せることがあります。ラニエリはこの試合で、2016-17シーズンを見据えた新しい戦い方を試していました。それは、DFラインを以前より相手陣内に押しあげ、相手を押し込み攻撃する戦い方です。レスター・シティは、守備の時に自陣深くに下がり、ボールを奪った後、相手の守備が手薄になっている間に素早く攻撃(カウンターアタック)し、得点を奪う戦い方でプレミアリーグを制した、と思っている人が多いと思います。それは、間違っていはいませんが、レスター・シティはカウンターアタックだけで、プレミアリーグを制したわけではありません。

レスター・シティが他のカウンターアタックを得意とするチームと違うのは、ボールを保持することも決して下手ではないという点です。相手の逆をとり、人と人の間に受け手が立ち、正確にパスを繋ぐ技術があったからこそ、相手に攻撃され続けることなく、カウンターアタックがより活きました。

当然、2016-17シーズンはレスター・シティの攻撃を警戒して、相手チームが自陣深くに守る可能性があります。ラニエリもその事は想定しているとばかりに、この試合はDFラインを押しあげ、選手間の距離を詰め、ボールを奪われたら素早く奪い返すアクションを繰り返しました。それは、少しでも攻撃し続ける時間を増やそうという意図が感じられました。レスター・シティのDFは足が速い選手が少ないので、DFラインを相手陣内に押し上げるのは、失点のリスクも高くなります。それでも、ラニエリは実行しました。それはなぜか。何度も語りますが、2016-17シーズンを見据えているからです。試せるのは、今しかないからです。

監督という辛い商売

ラニエリの取組から、監督という仕事の大変さを痛感します。世界中がラニエリの仕事を賞賛している中、成功に酔うことなく、次の戦いにむけて準備を進めなくてはなりません。これは、想像以上にエネルギーがいることであり、孤独な仕事です。ただ、ラニエリはレスター・シティで成功をおさめるまで、数えきれないほどの失敗を犯しています。幾多の経験が、ラニエリを次の一手を打たせたというのは、考えすぎでしょうか。

レスター・シティ成功の要因として、ラニエリのマネジメント、チームの結びつきのよさ、コンディション管理、スカウティングなど、様々な点が要因として語られています。ただ、僕はレスター・シティの成功の要因は、他にもあると思います。この試合のレビューにも書きましたが、レスター・シティはなぜボールをつなげるのか。この点については、あまり語られていません。後日僕なりの視点で、レスター・シティの攻撃についての分析をまとめたいと思います。

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