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イングランド・プレミアリーグ2015年シーズン第32節 レスター・シティ対サウサンプトン レビュー

   

イングランド・プレミアリーグ2015年シーズン第32節、レスター・シティ対サウサンプトンは1-0でレスター・シティが勝ちました。これで4連勝。すべて1-0での勝利。イタリア人の監督が率いるチームっぽいスコアの勝利ですね。

最悪なパフォーマンスでも勝つ

この試合のレスター・シティは、僕が2015-16シーズンで観たレスター・シティの試合で、一番パフォーマンスが悪い試合でした。原因はインターナショナルマッチです。シュマイケル、モーガン、フックス、マレズ、カンテ、ドリンクウォーター、ヴァーディー、岡崎といった選手がインターナショナルマッチに代表選手としてプレーしました。今までレスター・シティはインターナショナルマッチで代表戦に参加する選手が少なく、中断期間を疲労回復にあてていましたが、レスター・シティの躍進に伴い、多くの選手が招集され、試合をこなしたことで、選手たちのコンディションがあまりよくありませんでした。

コンディションが悪かったため、レスター・シティの強みである選手間の距離を短く保った守備や、攻撃で複数の選手が連動したプレーが、この試合はほとんどみられませんでした。特に後半はFWとMFの距離が空いてしまい、攻撃の時間を長くし、相手を押しこむことが出来ませんでした。

レスター・シティとしては、コンディションがよくないことは承知のうえで、前半から攻勢を強め、試合を優位に進めようとしました。サウサンプトンのセンターバックとサイドバックの背後に、ヴァーディーを走らせ、強さと高さはあるけど、スピードはそれほどないサウサンプトンのセンターバックコンビに対して先手をとり、チャンスを作り続けました。狙い通り、セットプレーのこぼれ球を拾ったフックスのクロスボールを、モーガンがあわせて先制します。

その後は、2点目を狙いつつ、相手ゴール近くでボールが奪えないので、自陣まで引いて、相手にスペースを与えず、守り切る。今のレスター・シティとして、出来ることは全てやった。そんな試合だったと思います。フートの明らかなハンドが見逃されたという幸運もあり、(まあサウサンプトンのワニヤマがヴァーディーを止めたプレーもレッドカードだと思いますが)ギリギリ勝ち点3を積み上げることが出来ました。

我慢してグレイを使い続けるラニエリ

この試合は、ラニエリが我慢して起用していた19歳のグレイが、好プレーをみせました。後半34分に投入され、試合終盤は左サイドでプレー。フックス、ドリンクウォーター、ウショアと連携しながら、巧みにボールをキープ。時間を上手くつかい、逃げ切り勝ちに大きく貢献しました。

グレイはラニエリが我慢して出場時間を与えてきた選手です。技術とスピードはあるのですが、途中出場する選手としては思い切りが足りないプレーが続き、ラニエリの信頼を失ったのか、一時期出場時間が減りました。しかし、ラニエリは若い選手の力がシーズン終盤に必要なのだと考えていたのだと思います。辛抱強くグレイを使い続けています。この試合のグレイは、与えられた役割をきちんと果たしました。派手な活躍ではありませんが、チームに役立つプレーを続けていくことで、少しづつ出番も増えていくはずです。

巧みなラニエリのメディアコントロール

ラニエリが巧みなのは、周囲に「レスター・シティに優勝してもらいたい」という雰囲気を創りだしていることです。ラニエリは記者会見やテレビのインタビューで、繰り返し繰り返し「我々は挑戦者だ」「プレッシャーはない」といった発言を繰り返しています。この発言は首位のチームとしては謙虚すぎるくらいですが、こうしたラニエリの発言が、「地方クラブが起こす奇跡がみたい」というレスター・シティ以外のファンの支持を集めることにつながっています。

ラニエリはニコニコとインタビューに答えながら、意図的に、巧みに、メディアをコントロールしながら、自分たちに優位に物事が進むように、周囲をコントロールしようとしている気がします。レスター・シティと対戦するチームは、これからますます戦うのが難しくなります。なぜなら、レスター・シティの優勝を望む人が増えれば増えるほど、レスター・シティと対戦するチームは、アウェーな雰囲気を味わうことになるからです。

この試合に勝ったことで、2位のトットナム・ホットスパーとの勝ち点3が7に開きました。残り試合は6試合。第36節のマンチェスター・ユナイテッド戦、もしくは第37節のエヴァートン戦での優勝決定が現実味をおびてきました。4試合連続の1-0での勝利は、レスター・シティが優勝にふさわしい強さをもったチームであることを証明しています。いよいよ優勝が見えてきました。楽しみです。

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