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イングランド・プレミアリーグ2015年シーズン第23節 レスター・シティ対ストーク・シティ レビュー

   

イングランド・プレミアリーグ2015年シーズン第23節、レスター・シティ対ストーク・シティは3-0でレスター・シティが勝ちました。

ボール支配率は低くてもシュートは多いレスター・シティ

レスター・シティにとっては、狙い通りの試合運びが出来た試合だったと思います。ストーク・シティの攻撃を担うシャキリはカンテが仕事をさせず、ボールを奪えば相手DFラインの背後を狙い、DFとMFの間に出来たスペースで岡崎、マレズといった選手がボールを受けて攻撃の起点になってボールを相手陣内に運び、ボールを運んだ後は、フックスのロングスローや多彩なセットプレーで相手を自陣に押し込み続けることで、相手の攻撃を遅らせることにも成功していました。

レスター・シティというチームが面白いのは、ボール支配率が低いにも関わらず、シュートの本数が多いということです。スタッツによると、この試合のボール支配率は、レスター・シティが45%、ストーク・シティが55%とレスター・シティの方が低いくらいでした。しかし、シュート数はレスター・シティが15本、ストーク・シティが3本と、レスター・シティの方が上回っていたのです。

レスター・シティは、相手がボールを持つと一旦自陣に下がって、守備を整えます。整えている間、相手がボールを保持しているため、ボール支配率は下がります。しかし、相手が攻撃を仕掛けてきた時、襲いかかるように素早く距離を縮め、ボールを奪いにいきます。ボールを奪った瞬間は、相手の守備が整っていません。その瞬間を逃さず、レスター・シティは攻撃を仕掛けるので、シュートを打つまでの時間は短くてすみます。非常に効率的な戦い方をしていることが、スタッツからも分かります。

レスター・シティの戦い方は、アトレティコ・マドリーに似ていると感じます。守備でリズムを作り、相手が攻撃に出てきた所を襲いかかるようにボールを奪い、奪った後は相手がバランスを崩したところを素早く攻撃する。アトレティコ・マドリーも、スーパーな選手はいません。しかし、選手1人1人の特徴を引き出し、チームとして機能させることで、レアル・マドリーやFCバルセロナと互角の勝負をしています。レスター・シティもそんなチームになりつつあります。

勝負所に向けてムチを入れたラニエリ

試合を観ていたら、今まで聞いたことなかったラニエリのチャントをファンが歌っていました。以前、マンチーニがマンチェスター・シティの監督をしていたときと同じメロディー、ほぼ同じ歌詞だったはご愛嬌ですが、いかにラニエリがレスター・シティのサポーターに受け入れてられているか、支持されているか、よく分かりました。

ラニエリは、これまで「目の前の勝ち点3が目標だ」と繰り返し繰り返し発言してきました。遠い目標ではなく、目の前の試合に全力を尽くす。その事の大切さを、繰り返し繰り返し伝えてきました。しかし、この試合を終えて、ラニエリのコメントはこれまでと少し変わりました。試合前にラニエリは選手たちに対して、こんな言葉をかけたそうです。

it’s very important to go into the little break with three points and at the top of the league as now comes a strong February with three unbelievable matches, so it’s important to be ready.
(意訳:この試合で勝ち点3を取ることはは、次の信じられないくらい重要な3試合を戦うことを考えるととても重要だぞ!)
Ranieri Lauds Stoke Victory

2月にレスター・シティは、リバプール、マンチェスター・シティ、アーセナルといった強豪との試合が続きます。つまり、この3試合の結果によって、2015-16シーズンの快進撃が終わるのか、ラスト10試合まで続くのか決まるということを、ラニエリはよく分かっています。勝負どころに向けて、チームにムチを入れました。

ラニエリは、長いリーグ戦を見据え、1月はメンバーを入れ替えながら、連戦を戦ってきました。そのため、1月は2勝1敗3分けという結果に終わりましたが、大きな怪我人を出さずに戦うことが出来ました。レスター・シティは、ここまで他のチームとは異なり、大きな怪我人がほとんどいません。これも、ラニエリのマネジメントがいかに巧みかを証明しています。

ラニエリは、試合後の記者会見で「相手は強いけど、我々も強いよ」と語っていました。謙虚な姿勢を崩していなかった監督が、トップを守っているチームの監督としての振る舞いを見せ始めたことに、ドキドキしながら、今後のレスター・シティの戦いに引き続き注目したいと思います。

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