選択するから「LESS IS MORE」になる。書評「LESS IS MORE 自由に生きるために、幸せについて考えてみた。」(本田直之)

本書「LESS IS MORE 自由に生きるために、幸せについて考えてみた。」は、「レバレッジシリーズ」の著者で知られる本田直之さんが、北欧諸国があらゆる「幸福度ランキング」で上位を占めているのはなぜか、世界的に見ても豊かなはずの日本が、どうして81位(2010年ギャラップ「世界幸福度調査」より)なのかを調べ、目指すべき、“新しい幸せ”について考えた1冊です。

自由には権利と義務が伴う

本田直之さんの著書に、いつも書かれているメッセージが、本書でも語られています。それは、「自由には権利と義務が伴う」ということです。

好きな場所で、自分が心からやりたい仕事をする。そんな生活がしたい。そう思っている人は多いと思います。しかし、本田さんは著書を通じて、安易に楽なことを求めることに、警鐘をならしてきました。好きな場所で、自分が心からやりたい仕事をしたいと思ったら、高いスキルと、スキルを発揮しないと出来ない高いレベルの仕事をこなし、成果を出し続ける必要があるのです。そうしなければ、求めている自由は得られない。その事を、本田さんは、本書「 LESS IS MORE」でも語っています。

選択するから「LESS IS MORE」になる

本書「LESS IS MORE」で強調しているのは、自ら「選択すること」の大切さです。

テレビ、スマホ、ゲームなど、日本には簡単に時間を過ごすためのツールや、アクティビティが数多く存在します。でも、本当にやりたい事があるのなら、それを選択し、のめり込み、楽しむべきだというわけです。本当にやりたい事に徹底的にのめり込み、楽しさも、悔しさも味わって過ごす時間の積み重ねが、人生を豊かにする。その事を、本書は教えてくれますし、安易な楽しさに流されることが、人生を貧しくすることも、併せて教えてくれます。

「LESS IS MORE」というメッセージは、「より少ないことは、良いことだ」という意味を持っています。持ち物を少なくするには、本当に自分で必要なものを、自分の考えにもとづいて、選ばなければなりません。「MORE」な状態から、「LESS」に絞り込むために、今後も試行錯誤し続けるのだと思いますし、改めて「自由とは何か」について、考えさせられた1冊です。

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