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イングランド・プレミアリーグ2015年シーズン第25節 マンチェスター・シティ対レスター・シティ

   

イングランド・プレミアリーグ2015年シーズン第25節、マンチェスター・シティ対レスター・シティは、3-1でレスター・シティが勝ちました。首位攻防戦として注目された試合ですが、勝敗を分けたのは試合開始直後の戦い方でした。

エンジン全開のレスター・シティと受けにまわったマンチェスター・シティ

レスター・シティは、立ち上がりからエンジン全開で攻め込みました。キックオフ後にドリンクウォーターからヴァーディーへのロングパスはミスになりましたが、マンチェスター・シティのスローインからのクリアを拾い、バックパスをGKのシュマイケルがロングパス。オタメンディのクリアをヤヤ・トゥーレが拾いますが、カンテに奪われてしまいます。

カンテは奪ったボールをシンプソンに展開。シンプソンからオルブライトンへと斜めにサイドチェンジし、オルブライトンが右足でクロスボール。GKのハートがパンチングでクリアしますが、拾ったドリンクウォーターがマレズに展開。マレズがドリブルでデルフとコラロフを抜こうとしたところを、コラロフがファウル。マレズのFKをフートが決めて、先制点。この攻撃の間、マンチェスター・シティはほとんどボールに触ることが出来ませんでした。レスター・シティはエンジン全開で攻め込んだのに対して、マンチェスター・シティはなんとなく試合に入った。その差が出てしまった気がします。

その後は、予想通りマンチェスター・シティがボールを握り、レスター・シティが守る、という試合展開になりました。マンチェスター・シティは、相手陣内にボールを運ぶことは出来るのですが、レスター・シティは時にペナルティエリアに8人が入るほど中央に人を配置し、スペースを与えません。マンチェスター・シティはボールは握るものの、攻め手がない。そんな前半になってしまいました。

マンチェスター・シティのレスター・シティ対策

マンチェスター・シティは、レスター・シティの守備を崩すために、スターリングを中央に配置しました。この狙いは、レスター・シティのセンターバックを務めるフートとモーガンの2人の背後を攻撃するためです。モーガンもフートも足が速い選手ではありません。スターリングが中央からサイドに走ってパスを受ける動きで、モーガンとフートを中央からサイドに釣りだします。空いた中央のスペースを、ドリンクウォーターとカンテが埋めようとしたら、シルバ、アグエロ、ヤヤ・トゥーレといった選手をマークする選手がいなくなります。そこが、マンチェスター・シティの狙いでした。

ところが、先制点を奪われたため、レスター・シティが引いて守ってしまいます。そのため、スターリングが攻撃するスペースがなくなってしまいました。また、スターリングがタイミングよく動いて、フートやモーガンを釣りだしても、レスター・シティは慌てません。空いた中央のスペースは、サイドバックのシンプソンとフックスが素早くカバー。ドリンクウォーターとカンテを釣り出させることなく、中央を守る選手の人数は維持し、マンチェスター・シティにスペースを与えませんでした。

誰1人さぼらず守備を重視して戦う

レスター・シティは誰1人守備をサボることなく、きちんと与えられたタスクをこなし続けました。マンチェスター・シティのサイドバックが攻撃参加したら、必ずサイドハーフのマレズとオルブライトンがマーク。DF4人、MF4人の横幅はペナルティエリアの横幅を保ち、ボールが動いたら素早く前後にスライドする。サイドは攻めこまれても、中央は破らせない。90分間この狙いを徹底していました。

そして、ボールを奪ったら素早く攻撃するのですが、攻撃するのは最大4人まで。先制点を奪っていることもあり、サイドバックが攻撃参加する回数も少く、セントラルミッドフィールダーのドリンクウォーターやカンテが攻撃参加する回数も、普段に比べると少なかったほどです。それでも、マンチェスター・シティは守備の時は、センターバックの2人とセントラルミッドフィールダー1人しか残っていないので、4人で攻撃しても、十分チャンスになります。

レスター・シティとしては、足が遅いマンチェスター・シティのセンターバックにヴァーディーのスピードを警戒させつつ、余計な失点を与えないように、ゲームを進めていました。リバプール戦に比べて、質の高い試合をしたとは言いがたかったと思いますが、求めていた結果を得るために、チームとしてやるべきことをやる。レスター・シティとしては、狙い通りの試合が出来たのではないかと思います。

試合に出ていない選手をどうマネジメントするか

これで、レスター・シティは3連勝。リーグ戦は7戦負けなしです。リバプール、マンチェスター・シティ、アーセナルと続く3連戦ですが、2連勝でアーセナル戦をむかえることになりました。こうなると、怖いのは怪我人です。スタメンを変えずに戦っているレスター・シティにとって、怪我人や出場停止の選手が出て、チームのリズムが崩れるのが一番怖いと思います。今は、試合に出ている選手のテンションを保つのは簡単ですが、試合に出ていない選手のテンションを保つのは、簡単なことではありません。チームが崩れるとしたら、ここがきっかけになる気がします。

キーマンの1人は、デマライ・グレイだと思います。1月にバーミンガムから獲得した19歳の若手を、ラニエリは必ず交代の1番手として起用しています。レスター・シティは常に先制点を奪えていますが、先制点を与えて相手を追いかける展開を余儀なくされる試合が必ず訪れます。そんな時のために、スピードとテクニックを備えたグレイをチームに馴染ませておこうという、ラニエリの意図が起用からうかがえます。

次はアウェーのアーセナル戦。レスター・シティがどんな戦い方をするのか注目しつつ、引き続きラニエリのマネジメントにも注目したいと思います。

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