1試合以上の重みがある試合。それが開幕戦。2015年J1第1節 横浜F・マリノス対川崎フロンターレ プレビュー

2015年J1第1節、川崎フロンターレの対戦相手は横浜F・マリノス。川崎フロンターレの2015年Jリーグは、神奈川ダービーで始まります。いよいよ開幕。本当に楽しみです。この試合のポイントは2つあります。

どれだけ相手を自陣に押し込めるか

1つ目は、「どれだけ相手を自陣に押し込めるか」です。横浜F・マリノスは、昨シーズン通して29失点と守備の堅いチームです。特に、中澤と栗原が守る中央のエリアは堅く、崩すのは簡単ではありません。当然、得点を取るためには相手の守備を崩すことが求められるのですが、より重要なのは「どれだけ相手を自陣に押し込めるか」かだと、僕は考えています。

なぜ、「どれだけ相手を自陣に押し込めるか」が重要なのか。それが、川崎フロンターレにとって、もっともリスクの少ない戦い方だからです。ボールを握り、相手を自陣に押し込むことで、攻める時間を長くすることで、相手に攻撃される時間が減ります。

さらに、ボールを握り、仕掛け続けることで、相手の守備が少しづつ崩れていきます。守備が崩れたチームが、よい攻撃をするには、個人の力に頼るか、崩れたチームを整えるしかありません。だから、相手が整う前にボールを奪ってしまえば、また攻撃が出来るし、得点のチャンスも増えるのです。

昨シーズンまでの川崎フロンターレは、ボールを握ることは出来ていました。ところが、ボールを奪われた後、取り返すのが上手いチームではありませんでした。今年は、プレシーズンを通じて、ボールを奪い返す機会を増やし、より攻撃の時間を長くしたいと考えているように思えます。だからこそ、今日の試合では「どれだけ相手を自陣に押し込めるか」に注目しています。どれだけ出来るかが、今シーズンの川崎フロンターレの状態を測るバロメーターになるからです。

ベンチ入りメンバーに誰が入るか

2つ目は、「ベンチ入りメンバーに誰が入るか」です。スタメンには、角田、車屋、エウシーニョといった、新加入選手の出場が予想されています。これは、チームの競争が激しくなったことを現しています。

今年は、ベンチに入るのも大変です。新加入選手としては、船山、杉本、橋本といった実力を備えた選手がいますし、三好、中野といったルーキーも、プレシーズンでは結果を残しています。昨シーズンはスタメンで出場する機会が多かった、井川、實藤、森谷(怪我で欠場予定)、登里、山本といった選手の中には、ベンチを外れる選手も出てくると思います。

昨シーズンまでは、レギュラー選手と他の選手との実力に差がありすぎて、何人かの選手が欠けたり、コンディションが落ちたりすると、とたんにチーム力が低下することがありました。まだ、中村憲剛、大久保嘉人、小林悠、レナトといった選手と、他の選手との実力に差はありますが、チーム全体を見ると、1人1人の実力が上がり、チームの競争が激しくなったことで、チーム力は上がったと思っています。だからこそ、今日は「ベンチ入りメンバーに誰が入るか」に注目です。意外な選手が名を連ねていないか、楽しみにしたいと思います。

開幕戦はただの1試合ではない

シーズン通してみると、開幕戦は34試合あるうちの1試合に過ぎません。1試合勝っても、もらえる勝ち点も他の試合と同じ3です。ただ、開幕戦に負けるとチームのダメージも大きく、立て直すのに時間がかかります。逆に、開幕戦に勝つと、その効果でチームが連勝することもあります。つまり、開幕戦の結果によって、その後の何試合かの結果が、大きく変わってくる。それが、開幕戦の重みなのです。

今年の川崎フロンターレはどんなサッカーをみせてくれるのか。そして、今シーズンはどんなシーズンになるのか。ゴールに喜び、失点に悔しがる。勝利を喜び、敗戦に悔しがる。そんな日常が戻ってきたことを喜びつつ、今日は日産スタジアムに向かいたいと思います。

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