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ベテランと若手を一緒に起用することで、受け継がれる伝統。2015年ナビスコカップ予選リーグ第6節 横浜F・マリノス対川崎フロンターレ レビュー

   

2015年ナビスコカップ予選リーグ第6節、横浜F・マリノス対川崎フロンターレは、2-1で川崎フロンターレが勝ちました。杉本健勇の決勝点、凄かったです。簡単に決めたように見えるシュートですが、ものすごく難易度の高いシュートです。橋本のアシストも見事でした。まるで、イブラヒモビッチのゴールを観ているような気分になりました。

上手く守れなかった横浜F・マリノス

横浜F・マリノスは、4-4-2のフォーメーションを採用しています。モンバエルツ監督が就任してから、4-4-2で守る人と人の縦と横の幅を狭くし、相手に攻めるスペースを与えないような守備をしています。特に、横幅がペナルティエリア程の幅に狭めるのが、この守り方の特徴です。

4-4-2で守備をするというのは、サッカーでは基本的な守り方なのですが、アトレティコ・マドリー、レバークーゼン、ボルシアMG、セビージャといったヨーロッパのチームは、人と人との間隔を出来るだけ狭める守り方を突き詰め、近年躍進を果たしています。Jリーグでも、FC東京やガンバ大阪といったチームが、同じような守り方を指向しています。今年、J2で躍進しているツエーゲン金沢も、同じような守り方をしています。

この守備をする時は、右に左に展開された時、直ぐに全体がスライドして、人と人との間隔を維持する必要があります。しかし、この試合の横浜F・マリノスは、暑さやメンバーがリーグ戦とは違う影響もあって、スライドがスムーズに出来ません。ボールを取りに行くタイミングも、個人個人でズレがあったため、川崎フロンターレは比較的に楽にボールを運ぶことが出来ました。相手の出来を考えると、2-0、3-0で勝ちたかった試合ですが、疲労もあって、時間が経つにつれてミスが増え始め、セットプレーで失点しまいました。ただ、引き分けで終わりそうな試合を、きちんと勝ち切れたのは、チームにとって大きいと思います。

中村憲剛から学べること

この試合、三好康児がナビスコカップ第4節のヴィッセル神戸戦以来のスタメンで出場しました。時間が経つにつれてミスが増えてきましたが、前半は素晴らしいプレーをみせていました。センターサークルから打ったループシュートは惜しくも入りませんでしたが、前回果たせなかった強烈なインパクトを観ている人に与えることは出来たと思います。

この試合、三好を起用する上で、チームとしてよかった点が2つあります。

1つは、後半25分まで起用したことです。後半から明らかにミスが増えてきたので、15分位で交代するのかと思いましたが、風間監督は勝っていることもあり、後半25分まで出場させました。試合でないと学べないこともあるので、長い時間起用したことで、良い経験を積めたのではないかと思います。

もう1つは、中村憲剛と一緒にプレーしたことです。中村憲剛のように、経験と技術を兼ね備えた選手と一緒にプレーすることで、経験のない選手は、「いつ」「どこで」「どんな」プレーをすればよいか、学ぶことが出来ます。中村のプレーは、それ自体がよい手本です。そして、一緒に試合に出場すれば、学べる情報量は格段に増えます。この試合に三好と中村が一緒に試合に出たことで、三好が中村のプレーを通じて、色々学んで欲しいと思いますし、中村も三好にどんどん要求して欲しいと思います。こうやって、チームの伝統や考え方というのは、引き継がれていくのです。

チームの伝統や考え方を伝えるのは、選手であって、監督ではないと思います。戦術では語れない、「チームとしての戦い方」を、鹿島アントラーズのように、選手同士で上手く引き継いでいけるのか。中村の考え方を、大島、森谷、三好といった選手たちが、引き継いでいけるのか。試合を観ながら、そんなことを考えさせられた試合でした。

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