目に見えるものから軽くする。書評「軽くなる生き方」(松浦弥太郎)

2013/12/23

本書「軽くなる生き方」は、暮しの手帖の編集長を務める松浦弥太郎が、これまでの人生の中から得た「シンプルに、軽やかに生きる知恵」についてまとめた書籍です。

持ち物を軽くする

本書は、「小さな荷物で、新しい旅に出よう」というプロローグで始まります。著者は、ある日突然がんじがらめになっている自分に気づいたといいます。

「一生懸命に築き上げてきた仕事」「大切な人とのかかわりあい」「かけがえのない経験」「自分なりの流儀」「ずっと手に入れたかった、お気に入りのモノ」。どれも、宝物ばかりだったはずだけど、気がついてみると、全て抱えたままでは、身動きがとれなくなったというのです。

そこで、著者は「本当に大事なモノ」だけを少しだけ持ち、無闇にモノを買わず、本当に欲しいものは「心の中で、もっていればいい」と決めたそうです。そして、「たとえ大切なモノであっても、必ずしも持っている必要はない。頭の中や胸の中にしまっておけばいつだって取り出せる」と、考えることにしたそうです。

つまり、自分の持ち物は少なくし、身軽にしておく。それが、「軽くなる生き方」のコツだというわけです。

持ち物を軽くすると、心も軽くなる

僕自身も経験があるのですが、自分が所有している本や洋服や靴などを処分すると、心がスッキリしたような気になります。佐藤可士和さんが「思考を整理するときは、まずは目に見えるモノを整理するとよい」と言っていましたが、持ち物を整理することで、自分にとって「何が必要か」「何が必要でないのか」が明確になり、結果的に自分の頭の中を整理することにもつながる、というわけです。

生きていく上で、ストレスやしがらみといったものが、完全になくなるわけではないと思います。大事なのは、それらをいかにコントロールするか。コントロールしたくても、ストレスは目に見えないから厄介なのですが、まずは目に見えるものをコントロールすることが、結果的にストレスやしがらみをコントロールすることが出来る。その事を、本書を読んで改めて学びました。

本書には、他にも「軽くなる生き方」を実践するためのヒントが詰まっています。
「人生の棚卸しをして、身軽になるためのヒント」や「「これさえあれば大丈夫」という人生の知恵」が知りたい人に、おすすめの1冊です。

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