いかにお金と付き合うべきか。書評「松浦弥太郎の新しいお金術」

2014/10/04

一生懸命に働いているのに、お金が増えない。お金が貯まらない。僕は経験したことがありませんが、お金がありすぎてどう使ってよいのかわからないという人もいるそうです。お金について悩んでいる人はとても多いと思います。もちろん、僕もそんな1人です。

では、どうしたらお金に悩まなくなるのか。お金とどう付き合っていくべきなのか。この2点について書かれているのが、本書「松浦弥太郎の新しいお金術」です。

お金は友だち

本書の冒頭で、著者がお金について悩んでいない、成功者、お金持ちと言われる人達に「お金持ちになるにはどうしたらよいのでしょうか?」と聞いています。すると、成功者、お金持ちと呼ばれる人は、みんな全く同じ答えを返したというのです。

「お金に好かれるような暮らしかた、仕事のしかたをすること」
「お金に好かれるような自分でいること。」

著者は「目からうろこが落ちた」と書いていますが、僕も目からうろこが落ちました。つまり、お金に好かれるためには、お金と仲良くなればいいのです。お金と仲良くなる、というとわかりづらいので、本書では「友だち」や「大切な人」にお金を例えて説明しています。

誰でも、人と仲良くなりたかったり、好きな人がいたら、相手が喜んでもらえるようなことをしようとするはずです。著者は、お金は一生付き合っていくものなのだから、友だちや大切な人と同様に大切に扱うべきだと書いています。何か物を買う時、「こんな使い方をして、お金は喜んでくれるのか」といった具合に、友だちや大切な人と同じようにお金に接していれば、自然と無駄使いも減りそうです。

つまり、「お金持ちとは、お金さんとのお友達付き合いがうまい人」というわけです。

お財布をきれいに

お金に喜んでもらえるための秘訣として、著者はお金の接し方についても書いています。財布はつねにお金が居心地よく収まるきれいなものを選び、札は札入れに、小銭は小銭入れに入れます。財布は折にふれて中まで拭き、大切に使うようにしつつ、2年に1回買い換えることで、お金の流れがよどまないようにしているそうです。

また、お札は決して折らず、きちんと向きを揃える。これもお金が居心地よくなるようにする工夫です。レシートはその日のうちに財布から出して整理し、お店のポイントカードの類は、いっさい持たない。お財布をごちゃごちゃさせるのは、お金にとって居心地よくないという考え方に基づいています。

たしかに、僕もお金持ちはお財布がきれいな印象を持っています。きれいな財布をもち、整然とカードが財布に収められているのは、お金に好かれるための工夫だったというわけです。

お金と時間は仲良し

「お金を大切にしていますか?」という質問は、「時間を大切にしていますか?」という意味とイコールだと、著者は語っています。「時は金なり」という言葉がありますが、お金持ちは時間を有効に使っている人が多い、というわけです。

早寝早起きし、テレビはみない。待ち合わせの場所には時間通り行き、締め切りや支払期限をきっちり守る。時間の約束を誠実に守るだけで、時間に好かれるし、信用という自分の財産を貯める。そして、貯まった自分の財産が、お金に変わる。その事をお金持ちの人は、よく知っているというのです。

本書には、これ以外にもお金に対する考え方がいくつも紹介されています。本書には、財テク術や節約術のように、具体的な方法は一切出てきません。しかし、本書に書かれていることを実践することが、実は最高の財テク術なんじゃないか、と読み終えて感じています。

ぜひ、お金に悩んでいる人に読んでいただきたい1冊です。

関連商品