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常に自分に期待する。書評「幸せな挑戦 今日の一歩、明日の「世界」」(中村憲剛)

   

川崎フロンターレの攻撃的なチームカラーを司る中盤の大黒柱、中村憲剛。しかし、全国大会に出場したのは小学校の時だけ。選抜歴も同じ小学生時代の「関東選抜」が最高キャリアで、決して「サッカーエリート」ではありません。

なぜ「非エリート」の彼が日本代表まで上りつめることができたのか。そんな中村憲剛自身が、自分の歩んできた道を振り返り、自身が考える「未来のじぶんのつくり方」について語ったのが、本書「幸せな挑戦 今日の一歩、明日の「世界」」です。

ミスは「原因」を解明すべき

本書で印象に残ったのは、中村憲剛の「ミスは「原因」を解明すべき」という考え方です。中村憲剛は、試合後に自分の出た試合の映像をよく観るそうです。映像を観ることで、試合中には分からなかった味方の動きや敵の動きを知り、現実の動きとすりあわせていくことで、ミスをした場合でも、原因を知ることが出来ると書いています。

ここで重要なのが、ミスの「原因」を解明するということ。ミスを見つけると「オレは何をやってるんだ・・・。」と嫌になったりすることもありますが、原因を突き止めようとする姿勢を持ち、繰り返し改善しようと努力することでしか、レベルアップする道はないと、中村憲剛は書いています。

中村憲剛が日本代表まで上り詰めることができたのは、地道な努力を丹念に積み重ねてきた結果だと、改めて感じるエピソードです。

過去の自分に「そのまま頑張れ」

本書の中で中村憲剛は、「満足はしていなくても、すべての過去に納得している」「これまでの人生の中で「ここからやり直したい」といったポイントはどこにも見当たらない」と書いています。また、川崎フロンターレのWebサイトに書かれているプロフィールに、「過去の自分にひと言」という質問に対して、「そのまま頑張れ」と答えています。

この言葉からは、常に自分に「もっとできる」と期待し、向上するための努力を続けて、自分の道を切り開いてきた自分自身に対する自信を感じます。

イチローが「小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただひとつの道だと思っています。」と語っていたことがありますが、本書を読んでいると、小さなことを積み重ねることの重要性を改めて実感します。

もし、小さなことを積み重ねられていない人がいたら、まずは「自分に期待する」ことから始めてはいかがでしょうか。中村憲剛が、そうしているように。

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