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書評「下手くそ」(中澤佑二)-過去は変えられない。でも、未来は変えられる。-

   

「下手くそ」(中澤佑二)

一流サッカー選手の中で、中澤佑二のキャリアは極めて異端です。無名の存在からブラジル留学を経て、練習生からプロに這い上がり、日本代表主将まで上り詰めたからです。しかも、2015年シーズンは全試合フルタイム出場でイエローカード0。今もJリーグトップクラスのDFとして活躍しています。

自分の事を中澤さんは「下手くそ」と表現していますが、エリートではない中澤さんが夢をつかむためには、他者の何倍もの努力と「下手くその壁」を幾度も乗り越えなければなりませんでした。いかに、中澤さんは「下手くその壁」を乗り換えたのか。中澤さんの実体験に基いた、ビジネスや生活に活かせる「壁の乗り越え方」についてまとめられたのが、本書「下手くそ」です。

下手くそはチャンス

本書で一番印象に残ったのは、中澤さんが「下手くそはチャンス」と捉えていることです。「下手くそ」だからこそ、目の前にはやるべき事がたくさんある。下手だから、うまくなろうとがんばれる。下手だから、上達方法を考える。下手だから、出来なかったことが出来た時の達成感を、人一倍味わえる。そして、続けていくうちに、いつしか上手い人たちに追いつける可能性がある。だから、「下手くそはチャンス」なのです。

だから、中澤さんは「夢を実現する第一歩は下手くそを自覚すること」だと語ります。自分が上手だと思ったら、成長はそこで止まってしまいます。本書の中で中澤さんは、「努力することによって、成功は保証されていないけれど、成長は保証されている」と語っています。自分の成長のために努力を重ねることで、結果的に成功をつかみとることが出来る。その事を教えてくれます。

過去は変えられない。でも、未来は変えられる。

本書を読みながら、中澤さんが「プロフェッショナル仕事の流儀」で語ったこの言葉を思い出しました。

過去は変えられない。
でも、未来は変えられる。

中澤さんが、特別能力に恵まれていた選手でなかったからこそ、努力の大切さを改めて実感します。努力している時は、なかなか変化や成長がみられず、もどかしい時間が続きます。しかし、もどかしい時間が続いても、諦めずに努力しつづけた人だけが成長し、いつしか人には真似できない成果を掴み取ることが出来るのです。

サッカーが好きな人だけでなく、壁にぶつかり、悩んでいる人にもおすすめの1冊です。

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