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お金をもっていることと、人生を楽しむことは別だ。書評「ニートの歩き方 ――お金がなくても楽しく暮らすためのインターネット活用法」(pha)

   

前から読んでみたいと思っていた1冊なのですが、図書館の本棚においてあったので、手にとってみました。

本書「ニートの歩き方 ――お金がなくても楽しく暮らすためのインターネット活用法」は、「日本一有名なニート」と言われている著者が、インターネットを効果的に活用することで、お金がなくても、仕事にしばられなくても、楽しく生きるための方法や考え方を書いた1冊です。

自らニートになった

本書を読んでいて、わかったことがあります。著者は「ニートにしかなれなかった」のではなくて、自ら「ニートになった」のだと。なぜ、ニートになったのか。それは、著者なりに今の社会の成り立ちに疑問を持ったからです。

満員電車に乗って、決められた時間に出勤し、朝から晩まで働いて、家に帰って寝る。仕事中は、気の合わない人の話を聞いたり、理不尽に怒られたり、嘘をつかれたり、といった具合に、自分の思い通りにならないことばかりで、楽しいことなんてほんの一瞬だ。もしかしたら、仕事中は楽しくないけど、飲み会は楽しい。そんな人もいるのではないか。

30歳前後で結婚して、子供が産まれて、家を35年ローンで買って、車も買って、ローンを払うために楽しくない仕事をする。そんな生き方に疑問をもった結果、著者はニートになることを選んだのだと思うのです。

ニートを選ぶことで得られる最大のメリットは、時間の使い方を選べることです。決まった時間に何をしなければならない、というルールがないので、24時間自分の好きなように使える。ダラダラしても構わないし、平日に美術館に行ったり、深夜にコンビニに行ったり、ふらっとLCCを使って観光に行ってもかまわないのです。

もっと楽しく暮らしたいからニートになる

ただ、本書を読む前に断っておきたいのは、著者には「向上心」がないわけではありません。むしろ、「ニートにも向上心は必要だ」と語っているくらいです。ただ、著者の向上心は、「もっとお金を稼ぎたい」とか「もっと出世したい」という向上心とは違います。たぶん、「もっと楽しく暮らしたい」というものだと思います。

お金をもっていることと、人生を楽しむことは別だ」と語っていたのは、高城剛(彼もニートの1人なのかもしれません)さんです。高度成長期の日本は、「お金を稼ぐことが、人生を楽しむことだ」という価値観で生きている人が主流だったのだと思います。なぜなら、当時はモノもサービスも不足し、お金がなければ得られないことがあったからです。

しかし、高度成長期が終了し、モノもサービスも簡単に手に入る現代の日本で、お金をたくさん稼いで心をすり減らすほど働かなくても、工夫すれば生活に必要なモノやサービスが手に入り、最低限の生活が出来るようになりました。そんな現代の日本で、本当にそんなに働く必要があるのか。そんなに稼ぐ必要があるのか。楽しく暮らすには、他の方法や考え方もあるんじゃないか。本書は、そんな疑問を投げかけています。

お金をもっていることと、人生を楽しむことは別だ
個人個人が今の生活に疑問を抱いた時、読んでみると面白い1冊です。

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