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日本のアニメーションの現在と未来。書評:熱風2015年1月号 特集「アジアのアニメーション制作事情」

   

スタジオジブリは、毎月10日に「熱風」という無料の小冊子を発行しているのですが、今月の特集は、「アジアのアニメーション制作事情」です。

日本のアニメはアジアで作られる

21世紀はアジアの時代といわれています。先月の熱風では「アジア経済圏」と題して、経済の点から、アジアの未来を特集していました。今月は、アジアの未来を「アニメーション」の点から論じています。

今、日本で放送されているアニメーションは、日本ではなく海外で制作しています。以前は、中国や韓国に発注していたのですが、現在は、タイ、台湾、マレーシアという地域が主要な発注先になっています。特に、パチンコで見ることが出来るCGアニメーションのほとんどは、アジアで作られているのだそうです。

日本の下請け先となっているアジア諸国

先月の「アジア経済圏」の特集で、「アジアは既に日本の下請け先ではない」と語られていました。ただ、アニメーションに関しては、まだ日本以外のアジアの国々は、日本の下請けとして、制作を請け負っている会社がほとんどだそうです。こうした国々のCGアニメーションの技術は、国をあげて専門的な教育も行っているせいか、日本の会社より高い会社もあるのだと、今回の特集には書かれています。

今後アニメーションの傑作は、インドやタイから生まれる

スタジオジブリの鈴木敏夫さんは、「今後アニメーションの傑作は、インドやタイから生まれる」と語っています。その理由としては、下請けとして培った技術だけでなく、インドやタイを出て、ピクサーやドリームワークスのようなスタジオで学んだ人々が、続々と国に戻っているからだそうです。ちなみに、実写映画はアフリカの時代だと言われています。特にナイジェリアは、「ノリウッド」という言葉が生まれるほど盛んで、アメリカ、インドにつぐ市場として、急速に市場規模を拡大させています。今までは、アメリカ、日本、ヨーロッパのような国々が、映画やアニメーションといった娯楽産業を引っ張ってきました。ただ、今後は、その役割をアジアやアフリカの国々が担っていくのかもしれません。

なお、今月の熱風には、日本テレビの奥田誠治さんが語る「もうひとつのジブリ史」、スタジオジブリの海外戦略について書かれた「吾が輩はガイジンである。」、スタジオジブリの動画チェックに長年携わった舘野仁美さんの「エンピツ戦記」といった、過去のスタジオジブリの取り組みについて、詳しく知ることが出来る連載も掲載されています。これらの記事と併せて読むと、今回の特集がより深く理解できるのではないかと思います。

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