nishi19 breaking news

スポーツでもっと楽しい未来を作る

熱風2016年4月号 特集「LINEの野望」-すべてのものとの距離を縮めたい-

   

スタジオジブリは、毎月10日に「熱風」という無料の小冊子を発行しているのですが、今月の特集は、「LINEの野望」です。

2011年6月にスマートフォンアプリとしてサービスを開始以来、LINEは利用者を増やし続けています。ユーザー同士で行える無料通話やメッセージ機能だけでなく、ゲームや音楽、マンガなどのデジタルコンテンツ、最近ではタクシーの配車やレストランの予約、送金・決済などが出来るサービスも開始。そして、MVNO事業への参入を発表しました。LINEは日常生活全ての領域に関わるかたちへと変貌しています。

LINEは何を考え、これから何をしようとしているのか。間もなくサービス誕生から5年(しかたってないことにびっくり)が経とうとしているLINEの現状と目指す未来について、特集しています。

「LINEの野望」特集のラインナップは、以下のとおりです。

日本に定着するラインと、世界に広がるメッセージアプリ(尾原和啓)
ユーザーエクスペリエンスに優れた偶有性のメディア(茂木健一郎)
【座談会】舛田 淳×川上量生×鈴木敏夫 身近な人とつながることを明確なコンセプトにしたLINE

今回の特集では、LINE CSMOの舛田さん、ドワンゴ会長の川上さん、スタジオジブリプロデューサーの鈴木敏夫の3人の鼎談が、とびきり面白かったです。特集の中で印象に残った言葉を、紹介したいと思います。

LINE誕生のきっかけ

LINEはいかにして誕生したサービスなのか。舛田さんはこう語っています。

インターネットを使っていて感じたことなんですが、Skypeなどの、メッセージが遅れたり、通話ができる先行しているサービスは、どれもパソコンベースでした。だからちょっとイケてないんです。
(中略)
日本はSNSの普及率が他の国と比べるとすごく低かったんです。1000万人の壁とか、2000万人の壁といわれていて、どうしてもそこが超えられなかったんですね。
TwitterやFacebookを始めるときに、あまり詳しくない人は、まず何をやるかというと、友達を探すところから初めて、そしてどこでつまずいてしまうんです。なので、電話番号帳からスタートすることによって、子供でも、主婦の方でも、ご年配の方でも、どんな人でも、入った瞬間に自動的に友達が出てくる、出てくる友達は全員知ってる人手、今すぐにコミュニケーションが始められるね、というような設計にしました。

3・11以降、与信や原発の問題など、この先何があるか予測できないという中で、非常時のために、1日も1分1秒でも早くコミュニケーション出来るツールを作らなきゃいけないというスイッチが入りました。私もそうですし、うちのエンジニアも含めて入りすぎてしまい、LINEというプロダクト自体を1ヶ月半ぐらいで完成させました。

LINEはキャリアメールを置き換えた

LINEは既存のどのサービスを置き換えたのか。どこに入りこんだのかについて、川上さんはこう語っています。

LINEを凄いと思うのは、LINEのツールって実は微妙に近いものが世の中に凄くたくさんあったんですよ。(中略)で、LINEが結果的にどのポジションを置き換えたのかというと、たぶん、携帯メールを置き換えたんだと思うんです。

川上さんの言葉をうけて、舛田さんはこう語っています。

キャリアメールってスマートフォンの時代になると、なんというのか、生理的に、面倒くさいことがたくさんあったんです。だって、親しい人にとコミュニケーションを取りたい、普通に「おはよう!」と言いたいだけなのに、何でいちいちタイトルつけなくちゃいけないのって。

LINEのミッション

LINEはもともとプラットフォームにしようと思っていたので、まず人と人とをつなげました。これが中心となって、次は人とコンテンツということで、スタンプ、マンガ、あとは動画や音楽とかをやっていきましょうと。次はサービスをつなげましょう、次は企業をつなげましょう、というステップでやっていました。

LINEのミッションは何ですか、というようなこともよく聞かれるんですが、ひとつあるとするなら、あらゆるものの距離を縮めることです。(中略)人とか、人が欲するコンテンツとか、情報とか、そういったものを最適な距離に縮めるのが私達の役目です。

もともとゲームが多かったんですが、5年目に入ったここへ来て、ゲームの売上と、スタンプなどのコンテンツ事業の売上、あとは広告事業の売上がほぼ平均化しています。

今後LINEは、何をしようとしているのか。そして、LINE LIVEという動画配信サービスを、ドワンゴの川上さんはどう考えているのか。そんなことも語られています。ただ、この特集を読んで、LINEはあくまで「インターネットの中のサービス」なのだと感じました。インターネットの世界を基盤に、人と人をつなげる。それが、LINEの目指すところなのかもしれません。

ただ、ドローンの登場に象徴されるように、時代はリアルな物質もインターネットでつなげようとしています。そんな世界になった時に、LINEは何を繋ぐのか。そんなことを考えました。

LINEのヘビーユーザーの鈴木敏夫さん

なお、スタジオジブリの鈴木敏夫さんは、LINEのヘビーユーザーだそうです。電話はLINE電話を使い、LINEで部下に「メール送ったから読んで」と連絡し、既読にならないと「早く読んで」と連絡するといった具合に、やっていることが若者と変わりありません。

テクノロジーから距離をおく宮﨑駿さん、テクノロジーを使いこなす鈴木敏夫さん。この2人が共存していたことが、スタジオジブリの魅力なのかもしれないと改めて感じた特集でもありました。

おすすめ

 - , , , ,