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熱風2016年6月号 特集「日本人と生活革命」-生活革命から考える女性の社会進出-

   

スタジオジブリは、毎月10日に「熱風」という無料の小冊子を発行しているのですが、今月の特集は、「日本人と生活革命」です。

「生活革命」という言葉は、イギリスが、16世紀以降、アジア、アフリカなどから多数の新商品をもたらした商業革命により、ヨーロッパの人々の生活様式が変わっていった事を指したものです。日本では、歴史家の色川大吉氏が、60年代に農業人口が一気に減って、第1時産業からモノづくりへと移り変わっていった、高度経済成長に伴う暮らしの変化を生活革命と呼びました。そう考えると、「モノづくり日本」という言葉は、1960年代以降に生まれた言葉であり、元々あった日本の姿ではないと考えても良いのかもしれません。

今回の特集では、日本での生活革命から、その後の生活スタイルがどう変わっていたのかを検証しています。「日本人と生活革命」特集のラインナップは、以下のとおりです。

生活革命と日本の女性(上野千鶴子)
キッチンがなくなる時代(岩村暢子)

大きく変わった女性の生活スタイル

今回の特集を読んでいて感じたのは、生活革命によって、女性の生活スタイルが大きく変わったのだということです。生活革命によって、洗濯機、冷蔵庫といった家電が家庭にもたらされ、女性の家事への負荷は一気に軽減しました。家事の負担が減った女性は、男性と同じくらい仕事をする人も増えてきました。可処分所得で夫を上回る人も、少数ですが出始めました。

勘違いされていると思うのですが、「昔はよかった」わけはありません。「ALWAYS 三丁目の夕日」のような世界観は、映画の中だけの話です。昔のほうが犯罪も多く、食生活のレベルも今とは比べ物にないくらい低くかったと言われています。食事を作るのも、今に比べて、インスタント食品もないので、圧倒的に手間だったはずです。

結婚しない、出産しない女性が増えるのは当然の結果

仕事や社会で活躍する場所が増えたことで、女性は消費の中心となっていきます。ファッション、メイク、外食産業といった産業は、生活革命による女性の社会進出によって、産業として成り立つようになっていったといえます。コンビニエンスストア、スーパーマーケットといった産業も、女性の社会進出を後押しし、女性の社会進出がなければ、成り立たなかった産業だと思います。

女性の社会進出が加速すると、結果的に男性に収入、食べ物、住居について依存することがなくなり、自分で生活出来るようになります。そうなると、当然結婚する女性は減ります。そして、結婚して子供が産まれれば、自分が遣えるお金は減ります。自ら稼いで、余暇や楽しみに遣っていたお金が遣えなくなるということを嫌い、結婚しなかったり、結婚しても子供を産まない夫婦がいるのは、ある意味当然だと思うのです。

こうした生活スタイルの変化を踏まえた上で、未来はどうなるのでしょうか。岩村さんは「キッチンなんていらない」とさえ語っています、個人個人の食事は最適化され、家族のだんらんや手料理は「趣味の世界」になるというのです。それは極端かもしれませんが、あながち現実味がないとも言えません。

女性の社会進出を象徴していたスタジオジブリの映画

余談ですが、こうした女性の社会進出を象徴していたのが、スタジオジブリの映画だと言えるのかもしれません。精神科医の北山修さんが「スタジオジブリが女性を主人公にしたから、日本の女性は強くなったんだ」と語っていたことを覚えているのですが、スタジオジブリが女性を主人公にして映画を作っていたのは、時代の変化や空気を象徴していたのだと、言えるのかもしれません。そんな事を今回の特集を読みながら考えました。

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