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熱風に連載されている川上量生さんの連載「鈴木さんにも分かるネットの未来」第1回:ネットが分からないという現象が生み出すもの

      2013/07/16

小冊子『熱風』2012年11号の特集は「ヤンキー」

スタジオジブリは、毎月10日に「熱風」という無料の小冊子を発行しているのですが、2012年11月からネット業界で仕事をしている人にとって、興味深い連載が始まっています。ドワンゴの会長であり、またスタジオジブリのプロデューサー見習いでもある川上量生さんの連載で、その名も「鈴木さんにもわかるネットの未来」です。

タイトルに書かれている「鈴木さん」とは、スタジオジブリのプロデューサーの鈴木敏夫さんの事です。ネットの世界に詳しくない鈴木敏夫さん向けの連載ということで、この記事ではネット業界の現状がとてもわかり易く解説しています。個人的には、梅田望夫さんが7年前に書いた「ウェブ進化論」の続きが書かれていると思って、いつも楽しみにしています。「ウェブ進化論」が好きな人は、この連載はオススメです。

熱風は無料の小冊子ですが、目を通している方も少ないと思いますので、ここでは連載の中から、印象に残った文章を紹介します。
第1回は、「ネットが分からないという現象が生み出すもの」です。

ネットが分かる人、分からない人

現代社会はグローバル化が進み、経済活動が国境を越えて行われる中で国家の意味が希薄になり、通貨、制度、文化が地球レベルで統合される流れが進んでいます。日本でもこうした流れの影響を受け、国際的な地位低下や格差の拡大が進んでいます。

こうしたグローバル化を加速させているのが、ネットワークの発達です。(このことは、「グローバル企業とタックスヘイヴン」関連の記事で詳しく書きました。)しかし、グローバル化とそれを推し進めるネットが、人間にとって幸福をもたらすのかということについて、「一度冷静に考え、懐疑的な検証すべきではないか」と記事では指摘しています。

記事によると、現代社会においてネットの役割は大きくなる一方、ネットが分かる人とと分からない人との知識の差は、日に日に大きくなってきているそうです。

特に、経済界の上位レイヤーの大多数は、「ネットとはなにか」「ネットでどうやってビジネスをやっていけばいいのか」分かっていないと書かれています。残念ながら、これがグローバル化の影響を受けている日本の現状なのです。

ネットの社会と実社会の関連性が高まる

しかし、上位レイヤーの下を占める世代(30代前半)からは、面白い人間が出てきていて、川上さんは「この手の次世代の話は現れるのだが、今回は本物ではないか」と書いています。。その理由は、現在の29歳〜32歳は中学時代にポケベルが流行って、高校時代にPHSに流行った世代で、社会人になってからインターネットやスマートフォンの時代も経験しています。

要は、デジタル機器の変遷を身体で理解していて、「ネットが分かる人」が経験を重ね、社会人として最前線で働く時代になりつつあるというわけです。こうした世代の事を、”デジアナ世代”と言うのだそうです。

“デジアナ世代”の台頭は、現代社会においてグローバル化によってネットの重要性が高まったことによって、ネットが分からない人から分かる人への世代交代が進んでいることの象徴だと言えるのではないのでしょうか。

また、ネットの重要性が高まったことの効果として、ネットの社会と実社会というのは、今まで一定の距離がありましたが、ネットのビジネスにおける影響力が強まったことで、ネットの社会と実社会の関連性が以前に比べて高まってきている気がします。これは、「ウェブ進化論」が出版された頃から大きく変わった点だと思います。

翌月の記事では、川上さんは「ネット住民」について語っていますので、改めて詳しく紹介したいと思います。

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