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熱風に連載されている川上量生さんの連載「鈴木さんにも分かるネットの未来」第5回:ネット世論とはなにか(下)

      2013/07/16

スタジオジブリは、毎月10日に「熱風」という無料の小冊子を発行しているのですが、2012年11月からネット業界で仕事をしている人にとって、興味深い連載が始まっています。ドワンゴの会長であり、またスタジオジブリのプロデューサー見習いでもある川上量生さんの連載で、その名も「鈴木さんにもわかるネットの未来」です。

タイトルに書かれている「鈴木さん」とは、スタジオジブリのプロデューサーの鈴木敏夫さんの事です。ネットの世界に詳しくない鈴木敏夫さん向けの連載ということで、この記事ではネット業界の現状がとてもわかり易く解説しています。個人的には、梅田望夫さんが7年前に書いた「ウェブ進化論」の続きが書かれていると思って、いつも楽しみにしています。「ウェブ進化論」が好きな人は、この連載はオススメです。

熱風は無料の小冊子ですが、目を通している方も少ないと思いますので、ここでは連載の中から、印象に残った文章を読書メモとして紹介します。
第5回は、「ネット世論とはなにか(下)」です。

ソーシャルメディアとは進化した口コミ

  • ソーシャルメディアとは進化した口コミ
  • 口コミは人間個人の行動範囲に存在する知人にしか伝わらないが、ネットだとどんなに遠い人にでも瞬時に伝わる
  • 同時に伝えられる人数が口コミだと目の前に集められる知人だけだが、ネットだと全ての知人に伝えられる可能性がある
  • 口コミは目に見えにくいが、ネットの口コミはどれくらい拡がっているか可視化が可能である
  • 情報を伝える知人への影響力そのものは対面の口コミよりはネットの方が劣る

SNS系のソーシャルメディア:Facebook、Twitter、mixi、LINE、メール、Skype
UGC(User Generate Contents)系のソーシャルメディア:YouTube、ニコニコ動画、Ameba ブログ、2ちゃんねる、Yahoo!知恵袋、発言小町、クックパッド、食べログ

  • ソーシャルメディアはネットのツールにより進化した口コミであるという定義なので、メールやSkypeはソーシャルメディアに分類される
  • ソーシャルメディアはたんにネットに出現した新しいタイプのマスメディアのひとつ

口コミは自発的に発生させるもの

  • 口コミは情報伝達手段として考えると、利用方法が難しい
  • 宣伝ではない”本当の情報”であるから、口コミという
  • ソーシャルメディアの口コミを利用するためには、直接的なものよりは、マウスプロモーションを起点にする
  • 口コミを換気するための正当な宣伝手法は、マスメディアを使うこと

ネットのサービスはユーザーが興味をひかれるであろう情報だけを選んで見せる

  • ソーシャルメディアでしか情報を得ていない人がいる
  • 現実世界で仲がいい人や価値観や趣味が近い人が集まる傾向にある。そういう集団をクラスタという
  • ネットの超名人や影響力の大きい人のことを”インフルエンサー”という
  • ”インフルエンサー”が情報に飛びつくかどうかが、口コミが発生するかどうかにおいてのポイント
  • ネットのほとんどのサービスがユーザーが興味をひかれるであろう情報だけを選んで見せるようなタイプの設計がされている

大衆が世論を操作できる時代

  • インフルエンサー自体が情報発信をおこなっている
  • ネット世論を操作するには、ソーシャルメディアを利用して、ひとりが100人分や1000人分の書き込みをして、同じ意見をもつ人が100倍とか1000倍いるように見せれば可能
  • ネットの世界には、マスメディアが正しい情報を発信していないという認識が強く共有されている
  • 情報を発信する権利の民主化は、情報を操作する権利の民主化。民主化によって真実の情報も流れるが、誰でも情報操作が可能になったという側面がある

まとめ

今回の記事で最も印象に残ったのは、「ネットのほとんどのサービスがユーザーが興味をひかれるであろう情報だけを選んで見せるようなタイプの設計がされている」という指摘です。

ネットのユーザーは、目的を持ってWebサイトを閲覧します。目的に合致しないページは閲覧しないので、ほとんどのサービスがターゲットとするユーザーが興味をひくであろう情報を選んで見せるように設計するのは、マーケティング上当然のことでもあります。

しかし、ユーザーが興味のある情報しか見ないということは、知らず知らずに自分好みの良い意味でも悪い意味でも偏った情報を見ているという事実を、ユーザーである自分はどこまで考慮していただろうかと、考えてしまいました。

改めて、ネットというツールのメリット・デメリットを考えて、今後は使っていこうと思った次第です。

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