nishi19 breaking news

スポーツでもっと楽しい未来を作る

これまでに書いたスタジオジブリが発行する雑誌「熱風」の書評記事まとめ

      2013/07/05

スタジオジブリは、毎月10日に「熱風」という無料の文芸誌を発行しているのですが、2013年10月にブログを開始してから半年間毎月書評を書いてきました。

今月の「熱風」の特集は「グローバル企業とタックスヘイヴン」。こんなタイトルを特集する雑誌は、今の日本で「熱風」だけです。タイトルで組まれた特集記事と、スタジオジブリの本業であるアニメーション制作と全く関係がないように思われますが、「熱風」という雑誌があることによって、スタジオジブリは現代社会の状況を常に測り、作品作りに活かしているのだと感じます。

そこで、今日は今までに書いた「熱風」に関する書評記事のまとめを紹介します。

「みんなワルに憧れていた」熱風2012年11月号 特集「ヤンキー」」

小冊子『熱風』2012年11号の特集は「ヤンキー」

川上量生さんが語っていましたが、ジブリのことを「オタクがつくって、ヤンキーが売る」会社。と定義したのは、面白いと思いました。ここでいう「オタク」とは、もちろん宮崎駿さん、高畑勲さんのことで、「ヤンキー」というのは、ジブリのプロデューサーである鈴木敏夫さんのことだ、というわけです。

「みんなワルに憧れていた」熱風2012年11月号 特集「ヤンキー」」

「くり返し」の物語はどのようにして産まれるのか。熱風2012年12月号 特集「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」」

小冊子『熱風』最新刊 2012年12号
「熱風」では、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」の内容について語るのではなく、新劇場版が”どのように作られ、宣伝広告され、観客のもとに届けられたのか”という視点で特集をしています。あえて、作品の内容を”語らない”ところが、スタジオジブリらしいなぁ、と思いました。

「くり返し」の物語はどのようにして産まれるのか。熱風2012年12月号 特集「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」」

書評:熱風2013年1月号 特集「PCがなくなる日」

neppu_20130116

スタジオジブリは今まで積極的に”PC”と関わってきたとは言えません。むしろ、距離を置いてきたくらいだと言えます。では、なぜこのタイミングで”PC”というテーマを取り上げたのか。それは、スタジオジブリの時代を見つめる眼が、今がまさに”PC”というツールの転換期であることを、感じ取っているからだと思います。

書評:熱風2013年1月号 特集「PCがなくなる日」

人は「嘘」で救われている。書評:熱風2013年2月号 特集「嘘をつく人」


「嘘」という救いの手段を失いつつある現代社会は、どこにむかうのでしょうか。そもそも、エンターテイメント産業の創作物は、嘘から産まれています。だからこそ、スタジオジブリは現代社会における「嘘をつく人」に注目し、自らの今後の進むべき道を注意深く判断しようとして、こんな特集を組んだのかもしれません。

人は「嘘」で救われている。書評:熱風2013年2月号 特集「嘘をつく人」

人はなぜ物を作るのか。書評:熱風2013年3月号 特集「尊厳の芸術展-The Art of Gaman-」


スタジオジブリは「尊厳の芸術展-The Art of Gaman-」にモノづくりの原点を見たのではないのでしょうか。また、東日本大震災の被害から立ち直ろうとする現代の日本と、強制収容所に収容された日本人を重ねたのではないのでしょうか。

人はなぜ物を作るのか。書評:熱風2013年3月号 特集「尊厳の芸術展-The Art of Gaman-」

落合博満の映画評論「戦士の休息」から読み解く「エンターテイメント」とは何か。

采配
僕がこの連載で楽しみだったのは、落合さんが映画を通じて語る「エンターテイメント論」です。連載の冒頭やまとめの項で、落合さんは野球の話を交えたりしながら、自身が考える「エンターテイメント」について、よく語っていました。

落合博満の映画評論「戦士の休息」から読み解く「エンターテイメント」とは何か。

全てデジタル化することは良いことなのか。書評:熱風2013年4月号 特集「フィルム」


21世紀に入って10年が過ぎ、急速にデジタル化が進む中、技術の進化が作品の進化につながっているのか改めて考えた上で、本当によい作品を産み出したり、楽しむ環境はどのような環境なのか。スタジオジブリから提起された問題を、改めて考えてみる必要があるのではないのでしょうか。

全てデジタル化することは良いことなのか。書評:熱風2013年4月号 特集「フィルム」

関連商品

 -