自由に生きるためには力が必要。書評「あたらしい働き方」(本田直之)

本書「あたらしい働き方」は、著者が、パタゴニア、ザッポス、エバーノート、IDEO、スタンフォード大学d.Shcool、日本ではカヤック、スタートトゥデイ、チームラボ、Plan ・do・see、ワークスアプリケーションズ、などの、先進企業を取材し、いままさに世界で生まれつつある「古い価値観や常識に縛られないあたらしい働き方」は何なのかを伝えている書籍です。

あたらしい働き方をするにはスキルがいる。

本書を読み終えて印象に残ったのは、「あたらしい働き方をするにはスキルがいる」ということです。

残業なし、自宅勤務も可能、週休3日、空き時間にサーフィンを楽しむ。本書では、決まった時間、決まった場所、決まった作業をするだけではない仕事が紹介されています。これらの仕事は、非常に魅力的に映りますし、楽しそうですが、本書を読み終えると、そんなに楽しいばかりの話ではないということがよく分かります。

時間、場所、仕事内容など、決まったルールがないということは、自分でルールを決めなければならないし、求められた成果が出るように、自分をコントロールしなければなりません。また、求められた成果を出すために、自分自身のスキルを高め続ける必要があります。

そう考えると、むしろルールを決めてくれている従来の働き方の方が、楽な部分もあります。あたらしい働き方は、常にリスクが伴います。だから、自分でリスクをとって、自分で決断し、自らの人生を進んでいきたい人にとっては、あたらしい働き方が出来る環境に移り、自分のスキルを最大限発揮出来る仕事をすれば良いと思います。ただ、こういう生き方が肌にあわない人もいます。だから、自分自身でよく考えて、どう働きたいか選べば良いと思うのです。

自由という権利を得るには、義務が伴う

最後に、「あたらしい働き方を手に入れる17の必要なスキル」を紹介します。

  1. 自ら考え行動できる
  2. コラボレーションできる能力
  3. 時間効率がハイレベル
  4. あたらしいハードワークができる
  5. 上下ではなく横のパートナーシップ
  6. クラウドなどITを最大限活用する能力
  7. 売れる仕事のスキル
  8. 考えているだけでなく、行動する力
  9. ボーダレスに仕事をする力
  10. 人間性が重要
  11. 思考の柔軟さ
  12. 不確実性を楽しめる
  13. 暗黙知、明文化されていないルールを読める能力
  14. お金だけではなく、意義を感じて働く力
  15. 自分自身をよく理解する能力
  16. 常に進化し続けられる力
  17. 自分のスタイルを持っている

本書で提唱しているのは、「自由という権利を得るには、義務が伴う」という当たり前のことです。当たり前の事を理解せず、「仕事=会社に入る」と考えている人にとっては、「仕事とは何か」を考えなおすきっかけになる1冊だと思います。

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