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オリンピックに行くために「一日一善」すべき理由を考えた

   

NewsPicksで、水泳日本代表で北京オリンピックとロンドンオリンピックに出場した伊藤華英さんと、為末大さんの対談が掲載されていたのですが、とても面白い内容だったので、ご紹介したいと思います。

伊藤華英さんは、アテネオリンピック出場をかけた日本選手権の競泳200メートル女子背泳ぎでは3位となり、オリンピックの出場権を獲得出来ませんでした。出場権を逃がした後、16歳の頃からずっと日本代表で一緒だった仲間たちがアテネで頑張っている姿を見ていたら、悔しくなってきて、「もっと頑張ろう、次はオリンピックに出てやるぞ」と決意します。

オリンピックに行くために、一日一善

伊藤華英さんのコーチは鈴木大地さんを育てた方なのですが、次の北京オリンピックを目指して練習を始めたときに、こう言われたそうです。

「オリンピックに行くために、大地は一日一善していたぞ」
「え? 本当に?」と思って大地さんに確認したら、「そんなのやったに決まってるだろう? おまえもオリンピックに行きたかったら、一日一善しろ。本当に行きたいと思っているなら、毎日やれ。俺はやったぞ」と言われて、私もその日から始めました。

実施したことは、トイレに入ったときに次の人が気持ちよく使えるように、トイレットペーパーを三角に折ったり、ちょっとしたゴミを拾うとか、電車でお年寄りに席を譲ったり。大したことはしていないけど、とにかく一日一善を意識して続けたそうです。余談ですが、ヤンキースの田中将大もグラウンドにゴミが落ちていたら、必ず拾うようにしていたそうです。

応援される人間になる

なぜ、一日一善が必要なのか。それは、伊藤さんも語っていますが、「応援される人間になる」ためなのです。

ウサイン・ボルトが人間的にイマイチで、周りの人やファンが「あいつは嫌なヤツだから、金メダルを取ってほしくない」と思っていたら、実際に勝てないと思うんですよ。ボルトの強さは能力が9割だと思うけど、残りの1割は彼の優勝と記録を願うファンの力じゃないかな。競泳でいえば、2度のオリンピックで2冠を取った北島康介くんは、みんなに愛された選手なんだろうと思います。

この伊藤さんの言葉は、「なぜアスリートはファンを大切にしなきゃならないのか」とう問いかけに対する答えでもあります。ファンや自分の周りの人物を大切にする選手は、自分のやりたいことを周りの人物にサポートしてもらえる事があります。選手の行動が知らず知らずのうちに、「この人なら応援しよう」「この人ならやってくれる」といった信頼を作り出すのです。

人気がある選手は自然と出来ている

人気がある選手は、こうした信頼を作り出す行動を、自然に行うことが出来ます。川崎フロンターレの大久保嘉人がブラジルワールドカップの日本代表に選ばれた後の練習終了後、真夏の暑い時間帯に、1時間以上かけて訪れたサポーター全員にサインし、記念撮影を行っていました。川崎フロンターレで人気があったブラジル人のジェシは、子供と記念撮影をする時、しゃがんで子供と同じ高さになって記念撮影してくれました。何気ないことかもしれませんが、ファンはこうした行動を一生の出来事のように覚えています。こうした小さい事の積み重ねを疎かにしないことが、ファンとの良好な関係を作り出すのです。

この「信頼」を作るための行動が、一日一善なのです。信頼を作りだすには、時間がかかります。だから一日一善のように、「小さなことでも良いことをやる」という事を意識して、習慣化することで、自然と信頼される行動が出来るような人物になっていくというわけです。「一日一善」という言葉を意識して、少しでもよい行いを続けることが、人からの信頼を勝ち取り、最終的には支援を得ることが出来るのです。自分の事ばかり考えたり、自分の事ばかり優先していたりすると、人からの信頼を得ることは出来ないのです。これは、アスリートだけではなく、サラリーマンにも当てはまる事だと思います。

小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただひとつの道

僕は、イチローの「小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただひとつの道だと思っています。」という言葉が、とても好きです。一日一善を意識することは、小さなよい事を、一つ一つ積み重ねていくには、とてもよい方法だと思います。

物事は一気に変わることはありません。少しづつ積み重ねていって、あるとき突然流れが変わることがあります。そこまでは、変わることを信じて、続けるしかありません。伊藤さんの話は、自分自身普段意識してきたつもりだったけど、忘れかけていたことを思い出させてくれました。

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