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書評「1回5分 体が喜ぶ健康術」(西本直)-身体を気持ちよく動かせば、痛みはなくなる-

   

「世界一の経済メディアをつくる」というコンセプトで運営されている経済メディア「NewsPicks」のオリジナルコンテンツに、「アスリート解体新書」という、アスリートの動き方を異色の連載があります。広島で「conditioning studio 操」を運営する西本直さんが、アスリートの身体の動き方、身体の整え方を分析した連載は、経済メディアの中のコンテンツとして掲載されたにもかかわらず、多くの方に支持されました。

西本さんの施術を漫画で理解しやすく

西本さんの施術は、「操作法」という施術・考え方がベースになっています。操体法は、身体の歪みを分析し、修正(治療)することで、身体の特定の痛みや不調を修正する施術です。西本さんの前著「朝3分の寝たまま操体法 」には、操体法に基づいた身体の歪みを把握する方法と、身体の歪みを修正する基本的な動き方が書かれています。「朝3分の寝たまま操体法 」10年以上前に出版された本ですが、版を重ね、多くの方に読まれています。

しかし、「朝3分の寝たまま操体法 」には1つだけ問題がありました。文字を読んでいると、基本的な考え方は理解出来るのですが、自分で動きを実践して、効果を体感しようとすると、どのような効果があるのか、どのような動きをすればよいのか、頭で想像する必要がありました。もちろん、想像しながら自分の身体と対話し、よりよい身体に修正していくことが望ましいのですが、「朝3分の寝たまま操体法 」や「アスリート解体新書」の読者全ての人が実践できたかというと、そうではないと思います。僕もそんな1人です。

そこで、より分かりやすく、西本さんの施術や考え方を説明しようという考えのもと出版されたのが、本書「1回5分 体が喜ぶ健康術」です。本書「1回5分 体が喜ぶ健康術」では、漫画を用いて、絵で西本さんの施術を説明することで、「朝3分の寝たまま操体法 」で書かれている事を、より読み手に理解しやすい1冊になっています。

西本さんが提唱されている身体の整え方に、特別な道具は必要ありません。ましてや、トレーニングにつきものの、苦痛に耐える必要もありません。苦痛に耐えるのではなく、身体が喜んだり、気持ちよくなる方法を、自分の身体と対話しながら実践するのが、西本さんが提唱されている身体の整え方です。そして、身体が気持ちよく動く方法を突き詰めることで、自分自身の動きが改善され、結果的に痛みや不調の要因を取り除くことが出来るというわけです。

動きづくりの本も読んでみたい

なお、西本さんは、基本的な考えをまとめた「朝3分の寝たまま操体法 」、そして考えを漫画で多くの人に分かっていただくための本書の2冊を書かれていますが、僕としては、本書の末尾に書かれている「動きづくり」に焦点をあてた本も読んでみたいです。

素人目からみても、弱点とされる部分を強化しようと試みた結果、全体のバランスを失った選手はたくさんいます。小野伸二が膝の怪我の後、動きづくりのトレーニングをしていたら、あるいは、小倉隆史が膝の怪我の後、動きづくりのトレーニングをしていたら、日本のサッカーの歴史は変わっていたでしょう。

西本さんが提唱する「動きづくりのトレーニング」には、日本のスポーツにおけるトレーニングに対する考え方を変えるだけの有効性があると思います。現に、サンフレッチェ広島の青山敏弘は、西本さんの下でトレーニングを継続して行った結果、2015年シーズンはJリーグのMVPを獲得。サンフレッチェ広島のリーグ優勝に大きく貢献しました。西本さんの取組は、着実に成果を出しています。

本書を読んで、いつか西本さんの施術を体験したいという気持ちが、より強くなりました。いつか広島に行って、実際に体験してみたいと思います。

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