西本直さんのブログを読んで考えた「トレーニングの目的」

朝3分の寝たまま操体法

以前、このブログで「川崎フロンターレ西本直が実践するのはトレーニングの”革命”」という記事を書かせて頂きました。実はこの記事はnishi19 breaking newsの中でもアクセス数の高い記事の1つなのですが、この記事を読んだ西本直さんご本人が、自らのブログで僕の書いた記事を紹介してくださいました。

西本さんはご自身のブログを立ち上げご自身の理論や仕事に対する考え方を紹介されているのですが、この記事では僕が西本さんのブログを読んで感じたことを書きたいと思います。

筋肉は骨を動かすためのもの

「川崎フロンターレ西本直が実践するのはトレーニングの”革命”」という記事にも書いたのですが、西本さんと他のトレーニングコーチの考えで最も違うところは、トレーニングに対する考え方です。従来のトレーニングコーチが指導する選手を「鍛える」ためのトレーニングは、極端に言うと「ベンチプレス:●●kg x ●セット」や「スクワット:●●kg x ●セット」など、特定の部位を鍛え、数値を高めることで機能を高めようという考えで実践されていました。

ところが、西本さんが考えるトレーニングとは、筋肉を「鍛える」ためのトレーニングと異なり、身体の機能を向上させ、思い描いた動きを実現させるために行うものと考えています。思い描いた動きを実現させるためのトレーニングのことを、西本さんは「動きづくり」のためのトレーニングと語っています。

身体を動かすためには、身体を構成する元となっている骨を動かす必要があります。したがって、「動きづくり」のトレーニングとは、「骨を動かすためのトレーニング」なのです。骨を動かすのは筋肉なので、結果的に筋肉が鍛えられて体格がよくなることはあるかもしれませんが、体格がよくなること自体がトレーニングの目的ではないのです。

身体の機能を高めるためにトレーニングをする

そもそも、トレーニングとは何のためにするのでしょうか。「痩せたい」「お腹を割りたい」「体力をつけたい」「速い球を投げたい」「速く走りたい」とトレーニングをする動機はそれぞれだと思いますが、僕はトレーニングをする目的を一括りにまとめると、「身体の機能を高めるため」だと考えています。腹筋をしたり、腕立て伏せをしたりといったトレーニングで特定の部位を鍛えるのは、(ボディビルダーでもなければ)動機を満たすために身体の機能を高めるための措置であって、腹部の筋肉を鍛えることが目的ではないはずです。

トレーニング自体が目的化してはいないか?

最近「体幹トレーニング」という言葉を耳にします。身体の幹にあたる腹部や背部ならびに股関節や肩甲骨周辺といった筋肉を鍛えることで、姿勢を改善したり、姿勢を安定させることで、見た目や動きを改善することを目的としたトレーニングです。

最近、僕は体幹トレーニングという言葉を耳にする度に、疑問に思っていたことがあります。たしかに、体幹トレーニングはトレーニングの目的と効果を把握した上で実践すれば、一定の成果が得られるトレーニングだと思います。しかし、体幹トレーニングだけで機能が改善するわけではありません。機能を改善させるためには他のトレーニングも実施する必要があるのですが、体幹トレーニングさえやっておけば安心というように、トレーニング本来の目的を忘れ、トレーニングを行うこと自体が目的化している気がするのです。

西本さんのブログは、「操体法」という考え方をベースに、トレーニングの本来の目的、動きそのものに対する解説や改善方法、はたまた日本のスポーツ界のトレーニング事情など、多岐にわたるテーマで執筆されています。アスリートやトレーナーといった方々だけでなく、健康を改善するための方法を知りたい人にもオススメのブログです。ぜひ読んでみてください。

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