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英語が得意でも、サッカーが下手なら海外でプレー出来ない。書評「日本人の9割に英語はいらない」(成毛眞)

   

楽天やユニクロなど、英語を社内公用語にしている企業も増えてきました。これからは誰でも英語をしゃべり、理解できる必要がある。こうした風潮に異を唱えている本があります。

本書「日本人の9割に英語はいらない」は、外資系のトップ(マイクロソフト日本法人元社長)だった著者が、自らの体験をもとに「社内公用語化」「小学校での義務化」「TOIEC信仰」等に異を唱えている1冊です。

英語より学ぶべきことがある

本書のタイトルは、「日本人の9割に英語はいらない」ですが、僕は「英語より学ぶべきことがある」が、本書で著者が伝えたいメッセージだと受け止めました。

英語を学んでも、使う場面がないのであれば、宝の持ち腐れです。また、英語を使う場面があったとしても、英語を使って、自分の意志や考えを表現するには、センスや教養が必要です。センスや教養を無視して、英語を学ぶことを特別に重視することに、著者は警鐘をならしています。

英語が得意でも、サッカーが下手なら海外でプレー出来ない

これは、サッカーの世界に置き換えて考えると、海外のリーグで活躍したいと考えている選手が、自分の実力を高めるより、英語を勉強することを重視するようなものです。プレミアリーグのチームが、英語がペラペラなJ2の選手と、英語は全く喋れないけれどクリスティアーノ・ロナウドと同じくらい点が取れる選手、どちらか選べと言われたら、英語は全く喋れないけれどクリスティアーノ・ロナウドと同じくらい点が取れる選手を選ぶと思います。

資格やスキルを身につけてからが勝負

言葉は、自分の意志や考えを伝える、または相手の意志や考えや情報を理解するためのコミュニケーションツールです。コミュニケーションツールを使って、理解したいことや、伝えたいこと、また伝える対象がないのであれば、身につけてもあまり意味のないスキルなのです。どんなに磨き上げた名刀も、使う機会がなければ、宝の持ち腐れです。

資格やスキルは、何かをする上でスタートラインにしかなりません。スタートラインに立つために努力は必要なのはもちろんですが、本当に努力が必要なのは、資格やスキルを身につけてからです。そして、資格やスキルを身につけてから問われるのは、教養とセンスです。そんなことは認識しているつもりですが、改めて思い出させてくれた1冊です。

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