本当のノマドは、”仕事を求めて移動できる”人々

2013/04/13

ノマドライフ 好きな場所に住んで自由に働くために、やっておくべきこと

昨日「建築家とは、チャンスがあれば世界の果てまでも出かけてコンペを競うK-1ファイターのような存在である」という記事を書いたのですが、書きながら、世界的に活躍する建築家は、昨今話題になっている”ノマド”という働き方になんじゃないかと感じました。

改めて”ノマドライフ”について考える

建築は、その場所にしか建たない固有のものなので、どんなに場所が遠くても、プロジェクトがあれば現地に行かなくてはなりません。したがって、必然的に仕事を求めて土地から土地へと移動することになります。本田直之さんは、「ノマドライフ」という著書の中で、「ノマドライフ」とはどのような生活のことなのかということについて、こう語っています。

仕事と遊びの垣根のない、世界中どこでも収入を得られるノマドビジネスを構築し、
2ヶ所以上を移動しながら、快適な場所で生活と仕事をすることで、
クリエイティビティや効率性、思考の柔軟性が向上し、
それがいいスパイラルになるライフスタイル。

重要なのは「世界中どこでも収入を得る」ということ

ここで重要なのは「世界中どこでも収入を得る」ということです。「ノマドライフ」について大抵の人は、「仕事と遊びの垣根のない」「2箇所以上を移動」「快適な場所で生活と仕事をする」という部分ばかりを受け取ってしまうのですが、本来重要なのは「世界中どこでも収入を得る」ことではないのでしょうか。「世界中どこでも収入を得る」ことができるからこそ、「仕事と遊びの垣根のない」「2箇所以上を移動」「快適な場所で生活と仕事をする」が出来るのです。

“ノマドライフ”を目的にしてはいけない

「世界中どこでも収入を得る」という部分に焦点を絞って考えると、建築家以外の職業も十分ノマドライフを送るチャンスはあるのではと思います。日本の寿司は海外で大人気のため、寿司が握れる寿司職人は、世界中どこでも働けると聞いたことがあります。

以前、上海で行われた内装職人による壁紙の施工説明会に同席したことがあったのですが、最初は疑いの眼差しをもって説明会に参加していた中国人が、日本の内装職人の技術を実際に見て感動し、「先生」と呼ぶようになったのを、この目で見ました。丁寧な仕事をする日本の内装職人は、海外で大人気なのだそうです。

世界中を回って商品の売り込みに奔走する商社マンも、「世界中どこでも収入を得る」「2箇所以上を移動」という意味では、ノマドライフをおくっているのいるのではないのでしょうか。

ただ、ここで例に挙げた寿司職人や内装職人や建築家や商社マンは、別のノマドライフをおくろうとして、そうなったのではないと思います。ノマドライフのような生活になったのは結果論であって、あくまで「自分が出来る仕事を求めて移動」した結果なのだと言えると思います。

「世界中どこでも収入を得る」生き方は決して楽な生き方ではない。

「世界中どこでも収入を得る」生き方は、決して楽ではないと思います。言葉が通じない相手、食事、約束を破る人たちや国独特の商慣習、病気になっても高すぎで病院に行けない国もある、なんてことも聞きます。日本のようにサービスが整った国で仕事をするのとは、全く違う苦労があるはずです。

それでも世界中に仕事を求めて移動するのは、日本で仕事をしていては得られない、未知の仕事や新たな出会いと体験(と収入)があるからではないのでしょうか。ただし、そのためには、長い期間をかけてスキルと経験を身につける必要があります。自由を得るには、義務も果たさなければなりません。権利だけ行使できる自由はどこにもありません。そのことを十分理解したうえで、リスクととれる人が、「世界中どこでも収入を得る」ことができるのだと、改めて感じました。

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「ノマド」については、以下の様な記事を書いています。

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